ホームページから学校経営の姿勢を知る

ある市の研修の講座の担当者からメールをいただきました。その担当者の所属は、私が5年間授業アドバイスをしている学校でした。今年度はまだおじゃましていないので、今どんなようすなのだろうとホームページを覗いてみると、そこには子どもたちの笑顔があふれていました。特別な日ではなく、日々の学校生活の中での光景です。うれしくなって、気がつけば今年度のすべての記事をチェックしていました。1日に何度も更新されているので結構な量ですが、写真が中心なのでそれほど時間はかかりません。アクセス数もかなりの数です。私が見ても楽しいのですから保護者ならなおのことでしょう。

この学校に初めておじゃました時のことを今でも覚えています。朝から1日中学校を回って授業を参観しましたが、笑顔には1つか2つしか出会えませんでした。子どもも先生も難しい顔、厳しい顔をしています。笑顔のない、俗にいう荒れた学校でした。そんな学校が今では子どもも教師も笑顔にあふれています。偶然のシャッターチャンスに頼っていては、これほどのたくさんの笑顔は撮れません。明るい学校に変わったことがよくわかります。先生方の努力が実を結んだのです。

子どもたちの姿だけでなく、校長の式辞やメッセージもたくさんあります。オープンスクールでは、事前に見どころも紹介しています。訪問していなくても学校のようすが手に取るようにわかります。昨年の9月にリニューアルしてから半年余りで素晴らしホームページになっていました。
これだけ短期間で充実したホームページをつくり上げることができたのは、担当者をはじめ、校長や多くの先生方の努力があったのはもちろんですが、某有名校のホームページを参考にしたことも大きいようです。よいと思うものはためらわず取り入れる。そんな学校経営の姿勢が伝わってきます。昨日の日記(他校の取り組みをどう見るか)に書いたように、他校のよい取り組みを積極的に取り入れることで、スピード感のある学校経営が可能になります。妙に自校の独自性にこだわるより、いろいろな学校のよい取り組みを取り入れることで、よほど個性的な学校に生まれ変わると思います。

ホームページは学校経営のための大きな武器であると同時に、そこから学校経営の姿勢も読み取れるものだとあらためて気づかされました。7月にこの学校でおこなわれる市の算数数学教育研究会の授業研究に参加します。子どもたちと先生のどんな笑顔に出会えるか今からとても楽しみです。
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