来年度研修の打合せ

先日ある市の来年度の研修の打合わせを担当の教頭先生とおこないました。

中堅の先生対象の年3回の講座は、5年以上続いています。ここ数年は、授業を見ての検討会、模擬授業と指導案検討会、実際の授業を見ての検討会という構成です。受講者自身の授業力アップだけでなく、受講者を通じてここでのグループ主体の検討会のあり方を各学校の研修等に活かしてもらうというねらいもあります。ここ数年、受講者のレベルがどんどん高くなっているのを感じます。今までの受講者を通じてこの市のレベルが上がっている手ごたえを感じています。受講者の意識も高く、私自身もよい勉強をさせていただいている毎年楽しみな講座です。受講者からもよい評価を受けているおかげで、来年もこの企画を続けていく方向で提案していただけることになりました。

私が担当しているもう一つの研修は、模擬授業とその解説をリアルタイムでおこなうものです。ベテランに模擬授業をしていただき、適宜授業を止めて私が解説するというものです。ベテランがよい授業を提供していただけるので、充実した研修となっていたのですが、参加者の人数が多く、子ども役は限られているので、どうしても受け身の時間となってしまいます。また、若手からベテランまで、全教員が対象となっているので解説のターゲットがはっきりせず、必ずしも皆さんに満足していただけるものとはなっていませんでした。そこで、来年度は対象、人数を絞ったものにしようと相談しました。
初任者や若手には多くの研修が用意されています。中堅には先ほどの講座があります。ここでクローズアップされて来たのが、教務主任です。若手が学校に増えてくる中、授業力アップを含め学校力アップには教務主任が要となります。そこで、対象を教務主任と近い将来その役につくであろう方々とした講座を設けようということになりました。
内容は、自校の先生方の力量アップを通じて学校力をアップすることをテーマとして、受講者による模擬授業とそれを元に現職教育の持ち方やリーダーのあり方を考えるものです。学校力アップに関しては管理職対象で何度か研修をおこなっていますが、教務主任対象のもので、しかも模擬授業と組み合わせたものは全く初めての試みです。どんなものになるかちょっとわくわくしてきます。この企画が通ることを楽しみにしています。

打合せ終了後、少し雑談をさせていただきました。教頭職の多忙さを感じるとともに、その中でいかに学校をよい方向に変えていくのかに頭を悩ませていらっしゃることが印象に残ります。学校を取り巻く環境が厳しくなる中、いかに学校の応援団を増やすかが大きな課題になってきます。学校評価の活用が一つの答になってくるというようなことをお話しました。前向きな言葉を聞かせていただき、私も元気が出てきました。楽しい時間をありがとうございました。
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