生徒の授業アンケートから考える

昨日は中学校の現職教育全体会に参加しました。

メインとなったのは、生徒からとった授業アンケートの結果をもとしたグループでの話し合いでした。
アンケート結果で印象的だったのは、「仲間と一緒に活動すると、楽しく学習できる」に肯定的な生徒が80%を超えているのに、「仲間の考えを聞くのが楽しい」が70%程度、「自分の考えを仲間に聞いてもらうことが楽しい」が60%程度と相対的に低いことです。
このことについて話し合われたグループが多かったのですが、その視点が非常に多様であったことを大変面白く思いました。

・子ども同士が本音で話せないといった、「人間関係」の問題
・子どもがうまく話せない、聞く姿勢ができていないといった、「コミュニケーションスキル」の問題
・話し合うテーマ、問題のレベルといった、「教材・課題」の問題
・自分の考えを持てていないので、人の話も聞けない。自分の考えを持たせる時間を与える必要があるといった、「授業技術」の問題

同じ生徒を見ていて、同じデータを見てもこのようにいろいろなとらえ方が出てくるのです。どれが正しい、正しくないということはありません。今の時点でそれを判断する材料もなければ意味もありません。先生方がアンケートという子どもからのメッセージを受けて、その原因や対策を考えたことが大切なのです。
互いの考えを共有化し、自分たちの立てた仮設のもとに授業を改善していく。その結果、子どもたちにどのような変化が起きるかをしっかりと見て、また次の改善を考える。こうして学校全体の授業がレベルアップしていきます。今回のアンケートがこの学校の授業のさらなる進化のきっかけになると思いました。
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