市の研修で、仲間と教材研究するよさを感じる

市の少経験者の研修でコーディネーターとして参加しました。2年目、3年目の教員が対象の1日研修です。参加者が小学校低学年、高学年、中学校の3つのグループに分かれ、午前中は道徳の指導案の検討をし、午後にそれぞれが模擬授業を行うというものです。

今回各グループ3人ずつと少人数でしたが、かえって中身の濃い検討会になったようです。今回の模擬授業はどれもよく練られていると感じるものでした。
共通していたのは、登場人物の誰に寄り添わせて考えさせればよいのかをよく考えていたことです。あることに関して、異なる人の立場で考えることで多面的な見方をさせようとしたり、それぞれの行動は違っても根っこにあるのは同じ思いであることに気づかせようとしたりしていました。
模擬授業の子ども役も一生懸命に演じ、子ども役を通じて気づいたことをしっかりと伝えてくれました。子ども役を経験することで気づいてくれたことがたくさんあったようです。

私からは、「あなたが○○だったらどうする?」「あなたは○○のことどう思う?」「○○はどういう気持ち?」「○○が△△したのはどうして?」といった登場人物に関する問いかけ方の視点をお伝えしました。
道徳の教科書ができましたが(中学校は来年度から)、教科書に設問がしっかりと書かれているので、かえってやりにくく感じている方も多いようです。「手品師」という小学校のすべての教科書で採用されている教材の各社ごとの扱い方の違いを紹介して、教科書がこれだけ違っているのだから、先生方が自分の考えに従って自由に発想してよいのではとお伝えしました。

忙しい先生方ですので、なかなか教材研究に時間が取れないのが実態でしょうが、今回仲間と教材研究する楽しさ面白さを味わえていただけたのではないかと思います。このような時間を作れる余裕を持てることを願っています。
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