頭を使って英語を話す

前回の日記の続きです。

1年生の英語は人物紹介のゲームをする場面でした。3人一組で行うビンゴです。各自、5×5のマスに数字を書き込みます。友だちに関することを”Is he(she)○○?”と質問しますが、番号ごとに○○の内容が異なります。聞かれた人はその友達がどうであるかを想像して、”Yes(No),he is. He is(not) ○○.”と答えます。”Yes” ”No”だけでなく必ず”He is ○○.”と言い直すことを求めることがポイントです。同じ質問をもう一人に”Are you ○○.”と問いかけ、その答が同じ”yes”あれば選んだ番号のマスがY”に、同じ”no”であれば”N”となります。異なる時には”×”です。”Y”か”N”が一列並べばビンゴとなります。パターンは”Is he ○○?”と”Is his favorite ○○ △△?”の2つが用意されています。2つ目のパターンでは△△の部分は自分で考えることが必要です。子どもに自分の言葉を話させる工夫や仕掛けがほどこされています。代名詞を意識して問答させる練習でした。

子どもたちは英語でのゲームの説明を一生懸命に聞きます。授業者は実際にデモンストレーションを見せることで、英語だけで理解させようとしています。子どもたちを上手く集中させていました。
子どもたちは真剣に取り組むのですが、顔が上がりません。手元のプリントを見ながら読んでいます。プリントには○○に入る言葉が英語で書かれており、まだ学習していない単語についてはカタカナで読みもついています。問答のパターンも書かれています。言葉の表す意味や質問の状況を頭に思い描いて言葉を口にしているわけではありません。パターンに従って読んでいるだけです。また、どう答えていいのか困っている時に、3人それぞれに役割があるのでなかなか助け合うことができません。1人増やして4人のグループにし、プリントは余った1人持たせて、困った時にアドバイスをしたり、間違いを修正したりする役割を与えるといった方法もあります。

文字を読ませる代わりに、単語を表わす絵やイメージのアイコンを使って、そのアイコンから言葉を紡ぐことをさせるとよいでしょう。例えば、幸せそうな雰囲気を表わす絵をアイコンにして、”He is happy.”と言う練習をしておくのです。基本的な言葉を使えるようにしておいて、アイコンを見て言葉を引き出す練習をするのです。
また、子どもたちは”he” “she” “it”の使い分けがよく理解できていないようでした。これについても、”situation”をもとにもっと練習しておくことが必要だと思いました。

授業者は以前と比べて表情もよくなり、子どもたちに考えて言葉をしゃべらせようとしています。しかし、残念ながらまだ活動を優先して、パターンや文字を読ませること中心の授業展開から抜け出せていませんでした。頭を使って英語を話す場面をより工夫してほしいと思います。
前向きに授業づくりを工夫している方なので、次回の訪問でどのような進化を見せてくれるか楽しみです。

この続きは次回の日記で。
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