卒業式の変容に思う

今年度も今日で最後になってしまいました。
締めくくりとして、学校評議員をしている中学校の卒業式のことを書いておこうと思います。

卒業生の入場の様子を見ていると、姿勢や視線が少し気になる子どもがいます。私の考えすぎかもしれませんが、ちょっとやんちゃな子どもなのかもしれません。
そんな子どもたちですが、卒業生の出発(たびだち)の言葉の挿入歌では一生懸命に声を出しています。自分たちが主役だという思いを強く感じました。
出発(たびだち)の言葉の終わりに、卒業生全員が学年の先生方一人ひとりに感謝の思いを大きな声で叫びます。私たちの世代の、「卒業式は厳粛なもの」という感覚からは大きくずれています。「実のない、単なるノリではないのか?」という疑問を持たれる方もあるかもしれません。この子どもたちを入学時から見続けていますが、3年間の成長をいろいろな面で感じます。もちろん、まだまだ発展途上の子どもたちです。だからこそ、子どもたちなりの、学校や先生方への思いがこういう形になったのだと認めたいと思いました。

時代とともに卒業式もずいぶん様変わりしました。その形は変わっても、子どもたちの中にある学校や先生、仲間への思いは大きくは変わっていないと思っています。子どもたちは、どのような時にこの日のことを思いだすのでしょうか。そして、何を思うのでしょうか。光あふれる、まばゆい記憶としていつまでも残ってほしいと思います。
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