第68回国際理解講座活動報告「中東ヨルダンの文化と生活」JICA青年海外協力隊帰国報告

 2015年1月から二年間作業療法士としてヨルダンに派遣された、JICA青年海外協力隊OBの甘利 琢磨 先生による帰国報告講座。
 ヨルダンは産油国でもなくテロが起こったこともないということです。平均的な日本人が持つ中東の国々の「油」、「怖い」、「治安が悪い」などのイメージから随分離れたものでした。
 作業療法士という専門家の立場で、現地のリハビリ現場での活動やシリアからの都市型(ヨルダンの都市で生活を営んでいる)難民支援に当たられたということです。
 リハビリが患者の症状に個別に対応しない一律なものであったところを、一人一人のニーズを考慮したメニューに切り替える指導や、こどもの学習に遊びの要素を取り入れ、意欲付けを試みたことなど具体的な活動についてお話しくださいました。
 また、”難民になるとは?”の疑似体験では、「何を(3つだけ)持ちだすか?」の問いに、「パスポート、スマホ、賞状・勲章」の三つをあげられました。それぞれの目的は、「身分証明書、食料や支援物資配給に関する情報収集、入国後の就職」ということでした。
 国際協力について、世界の抱える緊急の課題は数えきれないほどあるが、一人の人間ができることは限られている。一人一人が「誰かの”希望”になるために活動し続けることが大切」と話されました。
 今月末から(業者さんの協力提供による)電動車いすをお土産に、三度目のヨルダン訪問をされるそうです。Bon Voyage!
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