【阿久比町教育委員会】人権擁護委員による人権教室

 阿久比町では、4小学校の児童が1つの中学校に進学します。この1町1中の利点を生かし「阿久比町幼保小中一貫教育プロジェクト」という連携教育を16年にわたり続けてきました。義務教育の出口である15歳のあるべき生徒像を「自らを律し,自ら実践していく生徒」「生きる力を身に付けた生徒」とし、「落差なき教育」「欠落なき教育」「段差なき教育」の3つの教育理念をもとに教育活動を推進しています。特に「落差なき教育」という面では、各小学校で、同じことを学んで中学校に入学するということを意識しています。
 その一例として、毎年、1学期に各小学校では、地域の人権擁護委員を招き、人権教育を行っています。6年生が人権擁護委員の方の話を聞き、ワークショップ形式でいじめについて学びます。いじめをなくすためにどうしたらよいかを考え、「人のいやがることをしない。言わない」「SNSの使い方を家族や学級で話し合う」「一人一人違うことを認め合う」など、真剣に意見交換が行われます。授業の最後には、各グループで宣言をします。この授業で学んだことを日々の生活の中で意識して取り組み、12月の人権週間に合わせて、いじめ撲滅について考えたことや人権教室を通して学んだことについて、全校集会の場で発表します。
 阿久比町では、これからもいじめで苦しむ子供が一人でもいなくなるように、地域とも連携しながら、人権教育を大切にしていきます。