【みよし市教育委員会】 子供の心を育てる教育の推進

 令和元年度は、11月20日(水)に市内小中学校の道徳教育推進教師12名が集まり、授業研修会を行いました。中3教材「足袋の季節」の授業では、「弱さを乗り越える」ことをテーマに授業が展開されました。展開後半に「自分の弱さとどう向き合うか」ということに焦点が絞られたとき、一人の男子生徒が次のように語りました。「一生抱えていくということ。自分がやってしまったことを取り返すことはできない。でも、自分の弱さから気付くことはある。自分の弱みは自分を高める糸口にもなる。でも、糸口を引っ張るだけでなく、校長先生が全校集会で教えてくれた『恩送り』のように自分がまだ他に生きている人のためにできることはある。自分がこんな経験をしたからこそ、他の人にすることでおばあさんも喜ぶ。幸せを人に広げて。結局、自分の弱さを知ることにより、相手の幸せを築くこともできるということだと思う」
「学び合い、学びを深める授業の在り方」をテーマにした研究協議会では、「生徒には力がある。その力を引き出す発問、働きかけを見つけていきたい」「校長先生の言葉と結び付けて考えるように、教材から離れ、日常の生活と関連付けて考えることは各教科での『学びを深める』と同じことであり、各教科の授業実践を道徳科の授業にも生かしたい」といった意見が出るなど、有意義な研修会にすることができました。