【小牧市立北里小学校】「ふれあい週間」の伝統とその進化形 その2

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 本校では、長年、年2回、異学年交流として「ふれあい週間」を実施してきた。児童会行事の目玉でもあるこの行事は、上下2学年の約10名の男女混合グループが1週間楽しい遊びを通して、仲を深めるものである。
 今年度は、これまでと違って毎月1回、昼放課に約30分かけて活動を行った。学年の組合せは、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生である。「ふれ合い週間」中のプログラム例として、以下のようなものがあった。
 4月 グループの顔合わせと自己紹介、1週間の交流計画づくり、目標決め
  5月 晴天:おにごっこ 
  6月 雨天:フルーツバスケット(室内)
  7月 晴天:長縄8の字
  10月 晴天:ドッジボール
  11月 晴天:だるまさんがころんだ  
 今や本校の伝統となっている行事は、児童間に浸透するとともに、年間行事の中でも大きな楽しみの一つとなっている。「ふれあい週間」中、給食の片付けが終了するやいなや、一目散に、自分のグループが活動するふれあいの場へ向かう児童の目は、キラキラと輝き、学校中に笑顔いっぱいの活動が繰り広げられる。自然と上学年の思いやりとリーダーシップ、下学年の上学年に対する感謝の心や「いつか自分たちも」という憧れの気持ちが育っていく。
 こうした実践の積み重ねが、学級・学年の枠を超えた心のつながりを生み、良好な人間関係を育んでいるとともに、本校の落ち着いた雰囲気を醸成していると考える。また、児童間トラブルや問題行動の予防的効果に結びついているとも思われる。教師側もこうした実感のもと、伝統ある行事でありながらも、子供たちの心に寄り添い、この「ふれあい週間」をさらに発展・継続させていきたい。