【刈谷市立依佐美中学校】 心を磨く無言清掃

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 本校で取り組んでいる「無言清掃」は、無言で15分間の清掃に取り組むことにより、汚れと向き合い、自分と向き合うことをねらいとしています。清掃のスタイルは、雑巾がけを基本としています。モップやほうきを使わず、雑巾で隅々まで磨くことで、細かい汚れに気付くことができます。
 開始当初は、賛否両論の活動でした。「雑巾だけで、きれいにすることができるのか」ということが、最も大きな懸念事項でした。しかし、やみくもにほうきで掃くよりも、床を隅々まで磨くことで、校内は、以前にもましてきれいになりました。また、清掃の時間が落ち着きのある時間となりました。全ての生徒が活動しているにも関わらず、校内は静まっています。静かな環境の中で、汚れと向き合う活動が、日々の学校生活にも落ち着きをもたらしました。「床を磨く」ことが「心を磨く」ことにつながっています。生徒たちも、「集中できる」「心が落ち着く」「細かいところまで気付くことができる」と、その効果を実感しているようです。
 朝の読書や自転車の整頓、1年生が行う「心を磨く合宿」など、生徒が自分と向き合うための時間は他にもあります。たくさんの仲間たちとの共同生活となる学校の中で、静かに自分と向き合う時間があることは、生徒たちの心の成長を促す貴重な時間だと捉えています。