【瀬戸市立水南小学校】「スマイル」が広がる道徳科の実践

 4年生の学年目標は、「スマイル」です。毎日、笑顔があふれる、元気いっぱいの学年です。学級目標は、その「スマイル」の頭文字をとって、
 「ス」・・・素直になって
 「マ」・・・毎日あいさつ
 「イ」・・・嫌なことをしない
 「ル」・・・ルールを守る
としました。学年目標を、常に念頭に置いて行動できるようにと、子供たちが決めた目標です。
 本時は、「ル」の「ルールを守る」について、考えを深めてほしいという願いから、「雨のバス停留所で」を教材にして取り組みました。
 教材は、雨降りの日に、母と外出したよし子が、先に停留所近くで雨宿りをしている人たちを無視して、一番に乗り込もうとするが、母に厳しく止められたことから、自分の行為を考え直すという内容です。
 まず、母に止められたよし子の気持ちについて、ロールプレイをしながら考えました。「座りたいのに」「どうしてとめるの?」「まだならんでいなかったのに」といった自己中心的な気持ちが出てきました。
 次に、雨宿りをしている人の立場になって、よし子の行動を考えました。「迷惑に思う気持ち」「不快な気持ち」に気づいたときに、改めて、よし子の自分勝手な行動に気付くことができました。
 最後に、「自分のしたことについて、どんなことを考え始めたか」を話し合いました。話合いを進める中で、「自分のことしか考えていなかった」「他の人にいやな思いをさせてしまった」など、相手の気持ちになって考えることの大切さに焦点が絞られてきました。
 「相手の気持ちを考えることが、きまりを守ることにつながること」に気付いたことで、より一層きまりを守って行動しようとする気持ちになり、教室に笑顔が広がりました。
 これからも、「スマイル」が広がる道徳科の授業に取り組んでいきたいと思います。

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