【刈谷市立日高小学校】国語科と関連づけた道徳教育

 近年、SNSが発達し、簡単に相手に用件を伝えることができ、誰もが使える便利な情報ツールとなっています。しかし、トラブルも多くあります。そこで、4年生では、SNSでトラブルにならないように、ネットモラルについて学習しました。
 まず、SNSで顔が見えない相手に何かを伝えるときに、自分の思い込みのせいで、相手にいやな思いをさせてしまったり、思いがうまく伝わらなかったりすることを体験しました。「かわいいよね」と伝えたくて「〜さん、かわいくない」と書き込んだことが、「かわいくはない」と伝わってしまったことに、多くの児童が驚いていました。そして、顔が見えない相手にも分かりやすい言い方や、相手の気持ちを考えた言葉について考え、意見を出し合いました。授業の後に、「自分では伝わったと思っていても、文字だけだと気持ちが伝わらないのでとても困りました」「相手の気持ちになって言葉を考えなくてはいけないことが分かりました」と振り返っていました。
 その後、国語科「案内係になろう」の授業を行いました。この授業では、自分が水族館の案内係になって、知らない相手から質問されたことを、案内図やショーの開催時刻などの資料を基に、分かりやすく説明する方法を考えて、実際に案内の体験をしました。授業の後に、「お客さんに伝えるのは難しかったけれど、ネットモラルの授業で勉強したことを思い出して、相手の気持ちを考えたことが役に立ちました」と振り返っていた児童がいました。
 SNSについての学習で学んだことが、この国語の授業を行ったことで、さらに深めることができました。
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