【瀬戸市立東明小学校】「生き抜く力」の育成

 本校では、教育目標である「自ら学び つながり 挑戦し続ける子の育成」を受け、「『生き抜く力』の育成」を道徳教育の重点目標として取り組んでいます。
 6年生、「今度は、ぼくの番」では、思いやりとは何かについて考えました。担任の先生が病気により入院をすることになりました。今まで自分たちを支えてくれた担任の先生へ、主人公は何ができるのか考える話です。
 導入として、自分たちの体験から思いやりとは何かを考えました。その後、「主人公はどうして手紙を送ろうと思ったのか」「手紙にはどのようなことが書かれているか」という発問を通して、思いやりとはどういうものなのか、意見交換しました。最後に、詩人・宮澤章二さんの「行為の意味」という詩から、思いだけでなく、行動することの大切さも学びました。
 授業の最後には、「自分の思っていることだけでなく、相手のことも考えた行為が、思いやりだと思いました」「思っているだけでなく、行動に移すことが大切だと思いました」という感想が見られました。思いやりに対して級友と意見を交流させることで考えが広がるとともに、行動することの大切さを学んだことで、今後の目標を立てることもできたと感じました。
 他学年においては、保護者向けに「道徳通信」を発行し、家庭でも考える機会を設ける取組も行っています。社会には、様々な人がいて、たくさんの情報があります。その中で、自分はどのような生き方をしたいのかを自問し、その答えを求め続けていくことが「『生き抜く力』の育成」につながるのではないかと考えます。

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