【豊田市立小原中学校】 ふるさとのために

 豊田市の中山間地域にある小原地区では、高齢化や過疎化の影響で小・中学生の数が減り、本校には現在64人が在籍しています。
 1年生では、「ぼくのふるさと」という教材で、道徳科の授業を行いました。郷土を愛する気持ちを育み、進んで地域の発展に努めようとする態度を養うことをねらいとしています。
 まず、村を離れたがらないおばあさんの気持ちを考えました。「近所の人たちと家族のような付き合いができる」「みんなが助け合って生活できる」など、村のよさが分かりました。
 次に、「大人になっても村で働き、村の発展のために努力していきたい」という中学生の作者の気持ちを、自分のふるさとへの気持ちと比べて考えました。「店や仕事が少ないから」「交通が不便だから」という理由で、小原を離れたいと考える生徒が7割でしたが、「小原は落ち着く」「小原に残って守りたい」という生徒もいました。
 最後に、今の自分にできることについて話し合うと、「自然を守る」「伝統文化をPRする」「ボランティアや行事に参加する」という意見が多く出ました。
 本校では、小原のシンボルともいえる四季桜の苗木を育てたり、地域の事業所で就業体験やボランティアを行ったりする活動を続けています。今後も学校・家庭・地域が一体となって、ふるさとを大切にする気持ちを育てていきたいと考えています。

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