【豊明市立舘小学校】道徳科の授業「ありがとうがいっぱい」

 本校では、現職教育で、「『学ぶ楽しさを実感し、主体的に学ぶ児童』の育成」という研究主題を設定し、「学びに向かう力」の向上を意識した学習指導を通して、学び合いのある授業実践に取り組んでいます。道徳科においても、すべての児童が参加でき、考えをより深めることのできる授業にするために、お互いの顔がよく見える「コの字型」の座席にしています。授業展開の中心は、自分の考えたことをペアで伝え合い、それを全体の場で発表したり、他の児童の考えを聞いたりします。そして、授業の最後にまとめとして、勉強になったなと思ったことや、感想を発表し合うことで、より考えを深めることができると考えました。
 7月に1年生で、「ありがとうが いっぱい」の授業実践を行いました。給食の調理員さんや、掃除をしている家族、交通指導員さんを描いた絵を通して、日頃お世話になっている人について話し合いました。まず、誰にどんなことでありがとうと言いたいかを発表させました。その中で、友達にも言いたいことがあるという意見もでてきました。いろいろな意見を板書し、それも参考にしながら、道徳ノートに「〇〇さん、〇〇してくれてありがとう」と書かせました。班で発表し合い、友達の発表を聞いて、書き足したいことを書かせました。全体に発表させたところ、クラスの友達に対して書いたものもあったため、実際に、本人に対して言わせてみました。コの字型の席の真ん中に出てきて、ありがとうを言いました。言ってもらった子にも、今の気持ちを発表させました。「ありがとうと言ってもらってうれしかった」「うれしいって言ってもらえてうれしかった」と発表していました。授業のまとめで、道徳ノートに感想を書かせました。「『ありがとう』と言うと2人ともうれしくなる」「もっと『ありがとう』と言いたい」という意見が出ました。
 毎時間、必ず道徳ノートに自分の思ったことを記録させ、授業の内容を自分のこととして考えさせています。これから、もっと積極的に自分の考えをみんなの前で進んで発表したり、友達の意見に対しての感想を言ったりできるようにしていきたいと思います。
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