【豊橋市立玉川小学校】「明るくなった友達」の実践を通して

 3年生の道徳科で、「友情」について考えることをねらいとした授業を実践した。2年生まで2クラスだった子供たちが、3年生になって1クラスになり、人数も多く、今まで一緒になったことのない子がいることに戸惑う子がいた。子供たちの仲がより深まるように、本当の友達とはどのような存在なのかを、今一度、考えてほしいと思い、この題材に取り組んだ。
 本題材は、「お母さんから、学校に来られなくなった友達を迎えに行ってあげなさい」と言われ、最初は、渋っていたけれど、勇気を出して迎えに行く。そのおかげで、その友達は学校に来ることができるようになり、誰よりも明るく過ごすことができるようになったという話だ。そこで、「自分が主人公の立場だったら、友達を迎えに行ってあげられるのか、迎えに行かないのか」を考え、心情グラフにネームマグネットを貼る活動を取り入れた。自分の思いを話す中で、迎えに行かないという考えをもった子は、「友達になる方法が分からない」「迎えにきてほしいと思っているのか分からないから勇気が出ない」という意見があった。迎えに行くと言った子たちは、「相手の立場になって考えてあげたい」「助けてあげたい」「その子のことを知りたい」という意見があった。どんな性格なのか分からないという意見に対して、「迎えに行く」と言った子たちが、「その子のことを知るためにいっぱい話したり、遊んだりするといいと思うよ」と仲よくするための方法を考えて話す姿があった。
 以下は、授業の最後に書いた子供の振り返りである。
・勇気が出なくても、友達が困っていたら、助けた方が友達のためにも自分のためにもなるということが分かったので、困っている友達がいたら助けていきたいです。
・私は最初は、すごく行くのが怖かったけれど、行きたい気持ちもあって迷っていました。しかし、迎えに行くという子たちの意見を聞いて、私も迎えに行く意見にしました。最初から迎えに行くと言った子たちは、友達にやさしくできる子たちだと思いました。私もその子たちのようになりたいと思いました。
 この授業のあと、子供たちは、自分の思いを正直に話すことができるようになってきた。初めて同じクラスになった子とも、徐々に距離が近づき、仲よくなれたようである。これからもケンカすることがあると思われるが、本音で話していける本当の友達になれることを願っている。