【愛西市立佐屋西小学校】杉原千畝の生き方を考える −社会正義の実現−

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 7月10日、6年生が道徳科の授業で、「杉原千畝の生き方」について考えました。
 教師が資料を読み上げ、授業はスタートしました。迫害を受けていたユダヤ人が、日本の領事館に集まって、ビザを発給してほしいと千畝に必死に頼みました。この場面で、千畝やその家族、ユダヤ人、世界の国々などいろいろな立場の視点で、ビザを発給した場合に起こりうる「よい」ことと「悪い」ことを考えました。「よい」ことは、「大勢の人の命が助かる」「人として大事」「自分が後悔しなくていい」などの意見が出ました。また、「悪い」ことは、「日本を裏切ることになる」「ドイツとの仲が悪くなる」など、様々な視点の意見が出されました。
 次に、ビザを発給するまでの千畝の心の揺れを考える場面では、教師が千畝役になり、考え、議論しました。「目の前にいるユダヤの人々を助けないといけない」「ユダヤ人を助けたら、外交官としての仕事をしていないと思う」など、千畝が実際に悩んだであろうことを想像しながら、「自分が千畝だったら、ビザを発給することができるだろうか」ということも踏まえて、議論を深めました。
 続いて、ビザを発給する決断をしたときの「決意」をワークシートにまとめ、全体に発表しました。「ビザを出さなかったら、人として一生後悔する」「ビザを発給すれば、大勢の人の命が助かる」などの意見が出されました。
 最後に、映像資料を視聴し、杉原千畝の生き方についての感想を書きました。「最初は、自分だったらビザを発給しないと思っていたけれど、ドラマを見て、まるで本人みたいに見えました。杉原千畝さんの本を読みたいと思います」「自分なら、ビザを書かないと思ったけれど、この授業を通して、自分以外の人々を思いながら生活していけたならよいと思いました。杉原千畝さんを尊敬します」など、多くの児童が、千畝の立場になって考えることができました。