【東浦町立北部中学校】道徳科における問題解決型な学習

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 本校では、教科化された道徳科における「問題解決型な学習」について研究を進めています。この研究では、生徒がより主体的に教材における道徳的問題を自分ごととして捉えて学習をしていくことをねらいとしています。
 写真は、3年生の教科書にある「あなたは顔で差別しますか」(B相互理解、寛容)の実践の様子です。海面上血管腫を発症した医学博士の藤井輝明さんの幼少期に実際にあったいじめや差別の話をもとに、ここではどのような道徳的問題が起こっているのかを捉え、「藤井さんのように苦しむ人を出さないようにするためにできることは何か」を自分ごととして考えました。事前に生徒の発言を丹念に予想し、それに合わせた切り返しの発問を用意したことで、生徒は何度も揺さぶられつつ、自分なりの問題解決方法を納得解としてもつことができました。また、自分ごととして問題の解決を考えるため、話合いでは、自ら積極的に自分の意見を学級に伝えようとする生徒が多くいました。
 授業の終末では、「差別される対象についての理解が必要だと思った」「正しい知識を広めていくことが差別をなくすことにつながる」「差別をなくすために自ら行動していく」などの意見が出ました。
 これからも、道徳科における「問題解決型な学習」の研究を進め、より生徒が主体的に道徳科の授業に取り組めるようにしていきたいと考えています。