【安城市立志貴小学校】 本当の思いやりとは

 本校は、児童数が少なく、人間関係が固定しがちである。そこで、授業実践では、「本当の思いやり」を題材に選び、友達だけではなく、同じ教室にいる全ての仲間に対して、どのような思いやりが必要か、また、本当の思いやりとは何かということを考える授業を行った。導入では、「『思いやり』とは何か」と発問し、様々な意見を出させた。その結果、消しゴムやプリントが落ちていたら、拾ってあげるなどの意見が出た。その中で、ある児童から、「相手の気持ちを考える」という意見が出た。それはどういうことか問い返すと、「自分がよくても相手が嫌なときもある」と発言した。その発言をもとに再度話し合った結果、思いやりのある声かけや、行動をとるときに、最初に、相手に了解を得てから、行動に移すことが本当の思いやりだとまとめることができた。子供たちの振り返りは、以下の通りである。
・親切にすることが思いやりではなく、相手がしてほしいことを考えることが思いやりだと思った。
・ぼくは、何でもやってあげることが思いやりだと思っていたけれど、自分で勝手に相手のことをするのはかえって迷惑になることがあると分かった。
 本学級では、「思いやり」を学級目標にしている。本時の授業を、今後の学級経営に生かし、温かい雰囲気のクラス作りをしていきたい。

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