【蒲郡市立蒲郡北部小学校】体験活動を生かした道徳科授業「クラス対抗全員リレー」

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 4年生では、体育祭が行われる前に、「クラス対抗全員リレー」という教材で、道徳科の授業に取り組んだ。
 授業の初めに、体育祭での「学級対抗リレー」の意気込みを聞いた。子供たちからは、「みんなで協力して勝ちたい」「負けても、けんかがないようにしたい」「誰かを責めないようにしたい」など、勝負へのこだわりを感じる意見が出た。
 次に、「走るのが遅い『たけし』をリレーメンバーに入れるかどうか」という資料を最後まで読み進めた。主人公「そうた」が、話合いで何も言えずにいる場面で、「もし、自分がこの場にいたらどうする」と投げかけた。子供たちは、「勝ちたい気持ちも分かるけれど、『結果よりも頑張り』を大切にして、たけしを出してあげたい」「足が遅かったらバトンパスを教えてあげればよい」などの意見が出た。
 そこで、「どうして、この意見がよいのか」と問い返すと、「自分が、たけしだったら嫌な気持ちになる」「全員リレーだから、みんなが頑張ればよい」といった声があがった。
 最後の振り返りでは、「だれの意見がいよと思ったか」という視点で、道徳ノートに感想を書かせた。
 授業を終えた次の日から、「学級対抗リレー」に向けて、学年練習を行った。練習中には、自分の思ったことを相手に伝えたり、相手から言葉をかけられたりし、主人公「そうた」のような気持ちになっていた。子供たちには、自分が正しいと思ったことを行動に移せるようになってほしい。