【一宮市立三条小学校】体験を取り入れた道徳科の授業実践

 昨年度より、「道徳」が「特別の教科道徳」として教科化されました。本校では、「特別の教科道徳」を四期「(1) 自己を見つめる (2)他者とのかかわりを見つめる (3)成長する自己と向き合う (4)より広く人や社会との関わりについて考える」に分けています。各期の道徳科において、児童がどのように変容したかを児童自身が捉えられるように、ポートフォリオ評価を取り入れています。
 「ポートフォリオ評価」とは、児童生徒の学習の過程や成果などの記録を、計画的にファイル等に集積して学習状況を把握する評価法です。初めに、各期を通した問い(例「相手の立場に立って、考えたり行動したりする」とはどういうことだと思いますか)に答え、学習前の思いや考えを記述します。次に、毎時間、教材を終えるごとに授業で大切だと思ったことを記述していきます。各期の最後に、学習する前と同じ問いに答え、学習前と学習後で自分の考え方がどのように変容したかとらえられるようにしています。
 また、授業の中に役割演技を取り入れたり、体験的な学習や話合い活動を取り入れたりといった指導方法の工夫も行っています。2年生の「ぴかぴかがかり」の授業実践を紹介します。この題材は、内容項目:C主として集団や社会とのかかわりに関すること・「勤労、公共の精神」についての学習です。「ぴかぴかがかり」の疑似体験として教室のごみを拾う活動を行いました。児童は、ごみやほこりを探し、「すっきりして気持ちよい」「楽しい」と口々に言いながら大切そうに捨てていました。
 その後、「ぴかぴかがかり」の活動が人の役に立っているのを知る場面の役割演技を通して、人のためにはたらくことが評価される体験をしました。体験した後だけに、「これからも頑張ろう」「役に立ててよかった」といったせりふを考えていました。児童は、みんなのために働く活動の気持ちよさと、人の役に立つことのよさという多面的な価値を体験することができました。
 本校では、自らの成長を振り返ることのできるポートフォリオ評価と、児童の学びを深める授業改善を続けることで、よりよく生きるための基盤となる道徳性を育んでいきます。