【西尾市立鶴城中学校】国際化への橋渡し(地域貢献学習を通して)

 本校の3年生は、総合的な学習の時間に、「地域貢献学習」と題して、今まで生まれ育ってきた地域の仕組みについて調べ、その中で自分の生き方、在り方を考える時間があります。
 その学習の一つである、「国際化への橋渡し」について紹介します。まず、国際化が進む現代社会で、日本に暮らす外国籍の方の数を調べました。何人くらいの人が日本で生活しているのか、どこの国から来た方が多いのかなどを調べる中で、「自分たちにも日本に住む外国籍の人たちの役に立つことがないか」という思いをもつようになりました。
 校区にある小学校に、来日したばかりの小学生や中学生を受け入れて、日本語教育をしている「早期適応教室」があることを知りました。そこで実際に授業させていただくことで、日本に住む外国籍の人たちの役に立てるかもしれないという思いが生まれました。そこで、実際に「早期適応教室」に出向き、どんな勉強をしているのか、教えている先生はどんな教え方をしているのかを見学をし、授業の計画を立てることにしました。
 さらに、クラスメイトの外国籍の子供たちに取材をして、日本にきて困ったことを教えてもらい、日本に来たのだから、日本の文化について知ってほしいという思いをもちながら、計画をしていきました。
 そして、迎えた授業当日、カルタとりや、絵しりとりなどの活動を通じて単語を覚えたり、発音したりする授業を行いました。

 (Aの振り返り)
 今まで困っている外国人の人を見ても、言葉が通じないので助けてあげることができませんでした。しかし、今回、実際に外国の人と関わり、ジェスチャーを使ったり、簡単な言葉をはっきり発音したりすることで、自分の考えていることが伝わることを学びました。これから困っている外国の人がいたら、声を掛けて助けられたらなと思います。
 (Bの振り返り)
 2年後に東京オリンピックがあり、外国からたくさんの人がやってくると思います。電車の乗り方や、トイレの場所など、自分の国と違って困ることもきっとあると思います。そういう人たちも過ごしやすい環境にしていくことで、日本のよさが更に海外に伝わっていくのかなと感じました。

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