【小牧市立北里小学校】ふれあい週間の伝統とその「進化形」

 本校では、年2回、異学年交流を行う「ふれ合い週間」を設けている。児童会行事の目玉でもあるこの行事は、上下2学年の約10名の男女混合グループが、1週間楽しい遊びを通して、仲を深めるものである。
 平成30年度は、6月18日(月)からの1週間と、11月12日(月)からの1週間20分放課に実施した。学年の組合せは、1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生である。ふれ合い週間中のプログラム例の一つは、以下のようなものである。
 月曜日 グループの顔合わせと自己紹介、1週間の交流計画づくり、目標決め
 火曜日 おにごっこ 
 水曜日 だるまさんがころんだ
 木曜日 長縄8の字
 金曜日 ドッジボール
 今や本校の伝統になりつつある行事は、児童間に浸透するとともに、年間行事の中でも大きな楽しみの一つとなっている。ふれあい週間中、2時間目が終了すると、一目散に、自分のグループが活動する「ふれあいの場」へ向かっていく児童の目は、キラキラと輝き、学校中が笑顔いっぱいの時間が繰り広げられる。自然と上級生の思いやりとリーダーシップ、下級生の上級生に対する感謝の心やいつか自分たちもという気持ちが育っていくように思われる。
 平成30年度は、2月末に行われた児童会行事「卒業を祝う会」のあと、お祝いを受けた6年生が下級生たちへの「ありがとう」の気持ちを表そうと、約2週間にわたって新たに「ふれあい週間」を企画し、交流給食、ドッジボール、室内レクリエーションなどを行った。
 このように、実践の継続が学級、学年の枠を超えた心のつながりを生み、良好な人間関係を育んでいるとともに、本校の落ち着いた雰囲気を醸成しているように考える。また、児童間トラブルや問題行動の予防的効果に結びついているとも思われる。
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