【豊田市立保見中学校】 親子で無料通信アプリ講習会

 本校は、全校の40%以上が、外国籍の生徒である。入学してからの課題として、「生徒同士のコミュニケーション」が挙げられる。それぞれの母国語を大切にしながらも、言葉が通じないためにトラブルに発展したり、人間関係が固定されたりすることもある。そんな中、コミュニケーションツールのひとつにスマートフォンを使ったSNSがある。本校で行ったアンケートでは、全校生徒の90%以上の生徒が、自分専用のスマートフォンや携帯電話を所持していることが分かった。そのためのトラブルもあることが、アンケート結果から判明した。
 そこで昨年度から、無料通信アプリ会社から講師を招き、「使いすぎ編」「誤解編」など、学年の発達段階に合わせた講習会を開催している。本年度は、学校公開日に合わせて、学年別に行った。保護者にも参加してもらい、親子で学習をした。模式的に表した無料通信アプリ画面をスクリーンに映して説明をしていたいた。生徒は実際に使っているような気になるので、何げなく送った返事やスタンプが、受け取る側ではとらえ方が異なることなど、「ある、ある」と、体験したことを客観的に捉えることができた。
 この講習会をきっかけに、学校で把握するトラブルは減ってきた。学校と家庭が連携して、正しい使い方で、お互いの気持ちを考えながら、気持ちよく利用できるように、今後もアンケート調査や教育相談などを欠かさず行っていく予定である。
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