【岡崎市立恵田小学校】情報モラル教育の取組

 小規模校の本校の高学年では、個人用のスマートフォンをもっている児童は少数であるが、家族と共用でスマートフォンを使っている児童や、通信のできる情報端末(ゲーム機等)をもっている児童を含めるとかなりの数になる。
 そんな中で問題になってくるのが、ゲーム依存やネット依存の問題である。ゲームやインターネットに没頭するあまり、生活のリズムを乱し、睡眠不足に陥ったり、体調不良を起こしたりする状況が社会問題にもなっている。本校では、幸いそのような状況にはなっていないが、今後のことを考えると事前に指導していく必要性があると考えた。
 今回、6年生で「ゲーム依存やネット依存を知り、これからの生活を見直そう」という学習課題を設定し、情報モラル授業に取り組んだ。授業では、資料「○○を利用する時間の多い人と少ない人のテストの得点」を提示し、どのようなことを示した表であるかを考えさせるところからスタートした。多くの子が「ゲーム時間」であることに気づくことができた。そこから、本時の学習課題に入っていき、自分のふだんの生活を見直す機会にした。資料「市の小学生のインターネット利用時間」や「市の小学生がインターネット利用に使う機器」を見せながら話合いを進め、これから自分がどのようにゲームやインターネットと付き合っていくかを考えさせ、用紙に自分の約束を書かせた。「ゲームやネットをやるときは、必ず時間を決めるようにする」「ゲームをやらない日をつくる」という利用条件を考えただけでなく「家族との会話を増やすようにする」「ゲームやインターネット以外のことにも興味をもつようにする」という生活習慣の改善に関することを書いている児童もいた。
 自分で決めた約束を実践に移せるように、今後も情報モラルの授業を計画的に展開していくとともに、家庭とも連携をして指導にあたっていきたい。

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