【みよし市立黒笹小学校】ネットコミュニケーションのあり方

 「昨日の夜、○○さんが、なかなかSNSを終わらせないから、今日は寝不足」ある朝、教室で交わされた会話です。
 子供たちに尋ねてみると、7割近くの児童が「自分の携帯電話を持っている」「自分は持っていないが、家族の携帯電話を借りてSNSを利用した経験がある」と答えました。SNSに興味はあるものの、会話のようにその使い方や潜む危険性については深く考えていないように思い、情報モラルの授業を行いました。
 授業では、六つのケースを想定し、そのことをどのように思うか、どのように対処すればよいかを、まず一人で考え、次に班で意見交流をし、最後に全体で出し合って共通認識をもちました。かわいい名前で登録されていても、どんな人が成りすましをしているか分からない恐怖や、自分の写真を送ってしまうと起こるトラブルなどについて学んだ子供たちは、「相手の写真や言葉が本物か分からない。相手が見えない分注意が必要」「自分の写真が何か他のことに使われるかもしれないし、犯罪に巻き込まれることもあるので怖い」との感想をもちました。また、メッセージを送る際も、文字だけではいろいろな意味で受け取られる恐れがあり、感情が見えないことへの不安から言葉選びの重要性を学びました。その他にも、違法アップロードには、罰則が科せられる可能性がある「著作権の侵害」についても学習しました。
 学習を終え、児童は、「SNSはやってもよいけれど、ちゃんときまりやルールを守らなければいけないと思う。友達でもはっきりやめようと言える勇気を持ちたい」と感想を書いていました。全体を通して「適当にSNS上にアップすると個人情報が漏れる可能性があるので、気をつけたい」「危ないことがたくさんあることが分かった。使い方を間違えないようにしたい」など、これから上手に付き合っていく姿勢が見えました。

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