【瀬戸市立水南小学校】赤旗イベント

 今年度の児童会役員から、雨の日の過ごし方を何とかできないかという意見が出されました。本校では、雨の日に渡り廊下に赤い旗が立てられます。その日は「赤旗の日」として外で遊ぶことができず、図書室か教室で静かに過ごさなければなりません。しかし、ついもてあましたパワーを、校舎内で発散してしまう子供たちもいて、それが事故やけがにつながってしまうこともありました。児童会でも、「赤旗の日」の静かな過ごし方を提案したり、暴れないように呼びかけたりしましたが、なかなか効果は上がりません。そこで挙がった意見が、「暴れないように言っても暴れてしまうなら、暴れてもいいようにすればよい」という逆転の発想でした。
 「赤旗イベント」と銘打った、雨の日でも安全に体育館で遊べるイベントの始まりです。ポスターの作製・掲示、遊びの道具づくり、遊びの説明や受付の練習など、休み時間をつかってそれぞれが準備に取りかかりました。「校舎内では静かに過ごしましょう」と呼びかけるときの顔とは明らかに違っています。
 いよいよ「赤旗イベント」の日がやってきました。残念ながら設定してあった4日ともあいにくの晴天。赤旗が揚がることはありませんでした。しかし、児童会担当の先生の計らいで、最終日は晴れにもかかわらずイベントを開くことになりました。体育館前には長蛇の列ができ、受付の係もうれしい悲鳴。イベントは大いに盛り上がりました。
 これで雨の日の過ごし方が全て改善したわけではありません。しかし、今回は準備をする子供たちの生き生きとした顔からは、日頃の困ったことを改善していこうとするときに、ちょっと見方を変えることで、お互いに楽しく取り組めるというヒントになった気がしました。
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