【一宮市立三条小学校】 親子で学ぶスマホ教室

 本校は、児童のスマートフォン所持率が高く、6年生で、自分用の物を持っていると答えた児童が約半数。依存症レベルといわれる一日3時間を超える使用時間に達している児童の割合も、平日で5人に1人程度、休日だと3人に1人程度と高い状態にあります。無料通信アプリでつながる人数が膨らみすぎて、その対応に生活時間がとられてしまっていたり、文字コミュニケーションの行き違いによるトラブルが起きたりしたという事案も起きています。
 この現状に対応するため、学校公開日に外部講師を招き、6年生とその保護者を対象とした「スマホ教室」を開催しました。安易に情報をインターネットに載せたために起きる、人間関係上の問題、社会的な問題、犯罪に巻き込まれたりする危険について事例が紹介されました。また、スマートフォンを時間や接続先のルールなく使った結果、ネット依存に陥り、生活習慣が乱れていく実態についても教えていただきました。身近な事例を聞き、親子一緒にインターネットやSNSの危険性について考えることができました。
 「(危険性をふまえて)与えるならば、ルール作りを行ってください」
 「(トラブルや危険な事態が発生したとして)与えたのは親ですよ」
 保護者の方たちに対して、講師が伝えた内容はとても印象的なものでした。意識をもって参加してくださった、保護者の心に響くものだったと思います。この講座をきっかけとして、家庭でスマートフォン使用についてのルール作りが行われるのではと思います。
 児童のスマートフォンの所持率が高まる中、学校では、児童がトラブルに巻き込まれることなく安全に使用することができるように、継続して情報モラル教育を進めていきます。
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