【豊川市立三蔵子小学校】 ちょっといい話 〜自助具開発者の加藤源重先生を招いての講演〜

 道徳の授業の一環として、自助具開発者の加藤源重先生をお招きし、子供たちに話をしていただきました。源重先生は、工場の事故で、自身の右手の親指1センチメートルを残して右手指を全て失いました。その障害を克服するため自助具を開発しました。そして、障害のある多くの人たちのために自助具を開発している方です。
 子供たちに、源重先生の生き方や諦めない心を学ばせるために、事前に源重先生の特集番組を視聴させ、更に過去の「明るい心」に掲載されていた資料を読ませました。事前学習を終えた子供たちの中には、「なぜ、そこまでして道具を作ろうと思ったのか」と疑問に思う子もいました。
 講演では、源重先生に開発した数々の道具を持ってきていただきました。子供たちは、どの道具も、特別な機材や高度な技術がいるものではなく、単純な仕組みでできており、壊れても簡単に修理できるものであることを知り驚いていました。そして、数々の道具が作られた理由や、どのようなところを工夫し作られているのかといったことを、実際に道具を使いながらお話ししていただきました。
 子供たちは、話を聞く中で、源重先生が物事に取り組むときには、諦めない心で様々なことにチャレンジすることを大切にしていることを改めて知りました。そして、これから自分たちが何かを成し遂げるために大切なことは、最後までやり切ることだということを学ぶことができました。
(子供の感想)
・源重先生が、何度も何度もチャレンジして一つの道具を開発した姿がとてもすごいと思いました。手が不自由な状態で、すごいものが作れるのは「あきらめない」という心があるからなんだと分かりました。ぼくも、あきらめずにいろんなことにチャレンジしていきたいと思いました。
・源重先生は、ある日突然、右手の半分を失ってしまいました。わたしは、もし自分だったらと思うと考えるだけでも眠れません。でも、源重先生は、あきらめないという心で乗りこえられてこられたからとてもすごいと思いました。

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