【刈谷市立刈谷東中学校】刈谷市ルールについて考えよう

 6月上旬に講師を招いて、「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。その背景には、SNSやコミュニケーションアプリに関連したトラブルが発生しているという実態がありました。例えば、文字だけのやりとりにより、お互いの本当の気持ちが伝わりにくくなり、誤解を招き、けんかに発展したり、スマートフォンの使いすぎにより睡眠不足になり、学校生活や家庭学習に支障が出たりするなどのトラブルです。
 生徒には、スマートフォンや携帯電話の正しい使い方についてじっくりと考えることで、生活を豊かにするツールとして利用する姿を期待しました。
 そこで、「スマホ・ケータイ安全教室」の後に、「刈谷市ルールについて考えよう」という情報モラルについての授業を行いました。刈谷市ルールとは、刈谷市独自のスマートフォンの使い方に関するルールのことです。
 まずは、刈谷市ルールについて賛成か反対かについて意見発表を行いました。賛成意見には、「ルールがないと何時間もスマートフォンを使用してしまい、勉強がおろそかになってしまう」「正しい生活リズムをつくることができる」などがありました。反対意見には、「言葉などを調べるときにないと不便」「友達に予定を聞きたくなったときにすぐに聞けない」などがありました。生徒たちは、自分たちの弱さやスマートフォンの怖さなどをとらえている一方で、スマートフォンが身近にない生活を不便に感じているようでした。
 そこで、安心・安全に使用するためには、どのようなルールがあるとよいのかを生徒たちに考えさせました。「テスト期間は、スマートフォンを使わない」「普通の日は、勉強をきちんと行ってからスマートフォンを使用する」「使用する時間を友達と相談して決めて、お互いにそれを守る」「相手の気持ちを考えることを忘れない」というルールが出ました。生徒たちは、スマートフォンとのよりよい付き合い方について考えることができました。
 生徒の振り返りには、「今、私のスマートフォンは、安心フィルターという、夜中の1時までスマートフォンが使えるようになっているけれど、今日からその時間を、21時までにしてもらいたいと思いました。刈谷市民である以上、刈谷市のルールは守らないといけないなと思いました。これからも安心・安全に使っていきたいと思います」とありました。
 このような感想から、「スマホ・ケータイ安全教室」「刈谷市ルールについて考えよう」の二つの授業を通して、生徒はスマートフォンや携帯電話の正しい使い方を知り、それらとの付き合い方について考え直すことができました。
 生徒が、スマートフォンや携帯電話を安全に利用できるように、また、安心して生活することができるように、情報教育を定期的に行っていきたいと思います。