【田原市立田原南部小学校】 優しさと行動力

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 5年生が、総合的な学習の時間に、地域の農家が育てているキャベツやブロッコリー、レタスを自分たちも学校で育ててみようと栽培に取り組み始めました。地域で農家を営んでいる家庭に協力をしていただき、種から育てました。順調に芽を出し、育っていく様子を観察していたのですが、どういうわけか思うように成長しなくなってしまいました。農家の方に相談をすると、「それは土の栄養が足りなくなっているかもしれませんね。今から肥料を持って行ってもよいですか」と、すぐに来校していただき、悩んでいる子供たちに説明しながら対処していただきました。
 また、しばらくして、順調に育っていたレタスにアブラムシがびっしりとついてしまいました。再度相談すると、「すぐに消毒に行きますね。今から行っても大丈夫ですか」と、前回同様、すぐに対処していただきました。
 いろいろ相談しながら進めていた学習でしたが、何か起きれば、「すぐやりますよ」と、自分のことのように協力していただける姿に頭が下がるばかりでした。「いつもこんなすぐに対応してもらってすみません」と伝えると、「子供たちも困っているでしょう。うまく育って子供たちの勉強が進められるとよいからね」との一言。家の仕事もあるはずなのに、相手が困っていれば、すぐに手助けする優しさと行動力。クラスの子供たちに、「こんなふうにやってもらえるなんてありがたいね。みんなも困っている人のために行動ができるようになろうね」と話しました。子供たちも担任も感謝の気持ちでいっぱいになりました。