【東浦町立森岡小学校】福祉教室から学んだ思いやりの気持ち

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 森岡小学校では、4年生になると、「福祉」について様々なことを学習しています。今年も9月21日に「福祉実践教室」を行いました。64人の児童が、4コースに分かれて体験したり、話を聞いたりしました。
 ガイドヘルプコースでは、アイマスクをつけて目が見えない児童を、ガイド役の児童が案内する体験をしました。周りの様子や危険なところを知らせるなど、校内の廊下や階段を慎重に歩いていました。点字コースでは、点字の仕組みを学び、点字器で自分の名前を丁寧に打っていました。手話コースでは、「こんにちは」などのあいさつ、「コアラ」「新幹線」などの簡単な言葉を覚えました。そして、車いすコースでは、車いすの使い方や押し方を教えてもらいました。特に段差では、車いすに乗っている児童は怖さを感じたようですが、押す側の児童は押し方のコツを試しながら一生懸命車いすを動かしていました。体の不自由な方と交流するうちにすっかり打ち解け、実践教室が終わってからみんなで手を振ってお見送りをする姿も見られました。
 体験したことは国語の時間にまとめて、発表会を開きました。「体の不自由な人の体験をすることで大変さが分かった」「相手が不安にならないように声をかけることが大切だ」という意見が多くありました。また、困っている人を見かけたら、道徳科で学習した「何かお手つだいできることはありませんか」という言葉を、勇気をだしてかけてみたいという発表もありました。思いやりの心が育っていることをうれしく感じました。
 今後は、引き続き道徳科の教材で福祉について考えたり、認知症講座で高齢者福祉の話を聞いたりします。そして、学んだことを学習発表会で学校中の友達や地域の人に伝え、思いやりの輪をもっともっと広げていきたいと思います。