【安城市立安城南部小学校】 心のふれあい「ペア交流」

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 本校では、校訓「力いっぱい」のもとで、自分のよさを伸ばすとともに、互いに認め合う南小っ子の育成を目指している。また道徳教育の充実を目指し、心の絆(きずな)を大切にして力を合わせて高め合う学級・学年・学校集団の育成に力を入れている。児童会による「あいさつ運動」や「ささら川の清掃活動」など、子供たち主体による行事も年間を通じて実施している。そうした様々な学校行事の中で、子供たちが楽しみにしている行事のうちのひとつが、学年を縦割りにして活動する「ペア交流」である。この活動では、1・6年生、2・5年生、3・4年生というペアを組んで、学期に1回ずつ、上の学年の子供たちが企画した活動を行っている。
 1学期の1・6年生のペア交流では、6年生が1年生の子供たちに小学校の様子を教えたり、クイズを行ったりした。そして、最後には全員でじゃんけん列車などのゲームを楽しんだ。入学したばかりの1年生の子供たちは、慣れない活動に初めは緊張していたが、6年生の子供たちの温かい声かけで気持ちもほぐれ、最後には大きな笑い声が出るなど、楽しそうな姿があちらこちらで見られた。1年生からは「お兄さんたちが、学校のことをたくさん教えてくれた」「6年生のお姉さんから、手作りのメダルがもらえてうれしかった」といった声が聞かれ、6年生からは「1年生の子たちが素直でかわいらしかった」「これからも学校の中で見かけたら声をかけていきたい」といった感想が聞かれた。その他の学年では、2・5年生では大玉転がしなどのゲーム、3・4年生では本の読み聞かせの活動を行った。
 「ペア交流」を行った後は、放課にペア同士で遊んだり、声をかけ合ったりしている姿が、あちらこちらで見られ、交流で生まれた人間関係が深まっている。このように、他学年との交流の場があることで、違う年代や立場の人たちにも関心が広がってきている。こうした活動を充実させることで、子供たちの思いやりや共に高め合っていく気持ちが更に育っていってくれることを願っている。