【豊橋市立玉川小学校】本当の友達とは? 情報モラルを通して、相手のことを考えて携帯電話を使う方法を考えよう

 6年生の道徳科の授業で「情報モラル」について考えました。
 授業の導入で、携帯電話を持っている子の人数を聞くと、25人中6人の子が持っていました。その中で、トラブルにあったことがあるかを聞くと、まだそういう被害にあった子はいませんでした。むしろ、今の時代はオンラインでゲームをやる子が多く、携帯電話は持っていないけれど、コンピュータやゲーム機器などで通信ゲームをして遊んでいる子はたくさんいました。楽しいイメージで捉えている子が多い印象を受けました。
 そこで、教材「メールの返信」(「明るい心」)を読み、話合いを進めていきました。携帯電話を親との連絡の手段として与えてもらったユミが、友達とメールのやりとりをするようになり、遅くまで起きてメールを打つことが多くなったせいで、親から「夜9時以降はメール交換をしない」というルールを決められました。しかし、友達のナナが9時以降にメールで相談をしてきたとき、ユミから返信が返ってこないことで怒ってしまうというお話です。
 そこで、「あなたがユミさんならどうしますか」と問いかけ、「親との約束を守るべき」か、「友達の相談にのるべき」の二択で考えさせました。「友達が困っていたら助けてあげたい」という考えの子や、それに反対して、「一度ルールを破ってメールをしてしまうときりがなく、結局9時以降もメールをすることになってしまう」という考えの子がいました。一方で、「返信をしないと無視されたり、変なうわさを流されたりするのは怖い」という意見の子もいました。「約束を守る」と考えた子の中には、「ルールを破ると没収されてしまうかもしれない」「そんなことで怒ってしまう子は友達じゃない」などの意見がありました。中でも「大切な友達ならわかってくれる」といった意見に多くの子が共感していました。以下は振り返りで出た子供の意見です。

・返信を無理やり押しつけるのはよくないし、やりすぎて依存症になるのはこわい。
・相手の立場を理解した上で、携帯電話のやりとりをしようと思う。
・携帯電話は便利だけど、そのせいで友達とけんかしたり、嫌われたりするのは嫌だ。そんなものを使わなくても仲のよい友達とは、ずっと仲がよいと思う。
・私もメールのやりとりを友達としているけれど、トラブルがあったときのことを考えると怖いなと思った。これから友達とメールをするのも言葉に気をつけて、約束も守って、トラブルのないように、安全に使いたいと思った。

 今の時代、情報ネットワークは必要なものですが、今回学んだことを生かして、相手のことを考えて使っていき、親との決められたルールの中で、相手のことを考え、安全に使っていってほしいと思います。