【稲沢市立領内小学校】中学年における情報モラル教育の実践

 本学級には、すでに自分の携帯電話・スマートフォンを持っている児童がいる。インターネットとつながる機器はどんどん身近になり、トラブルの事例も低年齢化している。
 そこで、6月7日(土)に、NHK for schoolの「時々迷々『声なきメッセージ』」を使用して、情報モラル教育の実践を行った。本資料は、登場する二人の女の子の仲が悪くなったことがきっかけで、悪口メールを送ってトラブルになったという内容である。匿名で悪口メールを送ることや他人の情報を無断で教えないことなどの情報モラルを指導できるものである。
 初めに、片方の女の子が、匿名で悪口メールを送ろうとする場面で再生を止め「自分ならどうするか」を考えさせた。児童は、「やっちゃいけないと分かっているけれど、相手が悪いから送る」「うざくても悪口は送っちゃいけない」など、送る・送らないの2つの意見に分かれた。その後、資料の続きを視聴させた。悪口メールを送られた女の子が傷つく場面、悪口メールを送った女の子が特定され叱られる場面を視聴した後、二人の女の子がお互いに言いたかったことを考えさせ話し合わせた。児童は、匿名で悪口メールを送ることは、相手を深く傷つけるので、絶対にしてはいけないことだと学んだ。最後に、匿名でも個人が特定されるという事実や、他人のアドレスを無断で教えないこと等の情報モラルを確認した。
 なお、本実践は、保護者にもインターネットのトラブルの事例を知ってもらうために公開授業で行った。保護者からは、「3年生でも、携帯電話の使い方を教えていきたいと思った」「日常生活で気を付けるべきことは、インターネットの世界でも気を付けるべきことで、そんなつながりがあることを意識して、子供にスマートフォンの使い方について話したい」などの感想をいただいた。今後も、学校だけでなく保護者と連携して、情報モラルの育成を図っていきたい。