【豊明市立中央小学校】 たすけてくれてありがとう

 1年生は、あさがおを育てています。本校は少し大きめな鉢で育てています。5月に種を植えてから、子供たちは、毎朝登校してくると、水やりをしながらあさがおの生長を楽しみにしてきました。今年も6月下旬から大きめの鉢にふさわしいような大輪の花が咲くようになり、子供たちを喜ばせていました。
 そのような中、ある出来事が起こりました。前日からの強風のため6月29日(金)の朝、あさがおの鉢が、すべて倒れてしまっていたのです。葉がたくさん茂り、大きく育っていたためもあって風を受けやすい状態であったことも、あさがおの鉢が倒れてしまう要因になっていました。登校してきて水やりに出てきた1年生の子供たちは、すべての鉢が倒れてしまっている光景にあ然としていました。
 そこに現れたのが、昇降口が近い4年生の子供たち。1年生の子供たちの様子を見て、一つ一つの鉢を起こしていきました。それだけではなく、風があたりにくい場所に120をこえる数の鉢を移動させてくれました。先生の助言もありましたが、4年生の優しい行動に、1年生の子供たちは救われました。その日は、風も吹きましたが、あさがおの鉢が倒れることはありませんでした。
 週が明けた7月2日(月)の朝会の後。1年生の子供たち全員が4年生にお礼を伝えに行きました。1年生の代表の男の子が、こんな言葉を言いました。「ぼくたちのあさがおをたすけてくれてありがとうございました」代表に合わせて、全員で「ありがとうございました」と言って教室に戻りました。1年生と4年生が対面しているとき、お礼を言っている1年生も、お礼を受けている4年生の誰もに自然な笑顔が浮かんでいました。1年生の代表の子が発した「たすけてくれて」という言葉が魔法の言葉のように感じられました。とても心温まるいい時間となりました。その後も4年生は、1年生のあさがおを気にしていました。学年を超えた心の交流が日常的に行われることはすばらしいことだと実感できる出来事となりました。