【豊田市立土橋小学校】 情報モラル授業の実践

 本校6年生の6割以上が、携帯電話(子供携帯を含む)やスマートフォンを、日ごろ使うことがあると答えています。保護者から貸してもらっている児童がほとんどですが、子供たちは、今後、自分の携帯電話やスマートフォンを持つことになると見込まれます。そこで、ICT支援員の方を講師にお招きし、6年生児童を対象とした情報モラル教育の授業を行いました。
 まず、携帯電話やスマートフォンを利用する際に守るべきルールや、注意すべきことを映像で学習しました。その後、子供たちは、携帯電話やスマートフォンを利用するときのトラブルはどのようなものがあるか考えました。そこで、最も多く挙げられたのが、ゲームや通信アプリで課金しすぎてしまうことでした。しかし、実際には課金をしたことがある児童はいなかったため、どうして課金することがトラブルにつながるのか、その心理を「気が付かないうちにこんなに…」という映像を見ることで学びました。アプリのゲームをしていると、「あと少しでクリアできるのに」「そんなに高くない値段だから」という気持ちから課金を繰り返してしまう。結果として大金を支払うことになってしまったというストーリーでした。スマートフォンのゲームは、言葉巧みに課金に迫ることから、欲求に負けてしまい大変なことになるといった危機感をもつことができました。
 次に、携帯電話やスマートフォンを利用する際のマナーについても考えました。
 1 電車でのマナー
 2 人と会っている時のマナー
 3 歩いている時や自転車に乗っているときのルールの三つを事例に提示し、どんなことに気をつけるべきか話合いました。
 電車の中や人と会っているときは、必要のない限りマナーモードにすることや、歩いているときや自転車に乗っているときの「ながらスマホ」は絶対にしてはいけないという意見が多く出ました。
 便利で楽しい携帯電話やスマートフォンは、使い方を誤れば危険が伴うものなのだと気づくことができました。同時に、その危険は自分で回避することができるのだということを学ぶことができました。