道徳科における質の高い多様な指導方法 その2 〜問題解決的な学習〜
道徳科における問題解決的な学習とは、児童生徒一人一人が、これから生きる上で出会う様々な道徳上の問題や課題を多面的・多角的に考え、主体的に判断し、よりよく生きていくための資質・能力を養うことをねらいとしています。
道徳科における問題解決的な学習では、問題場面について、児童生徒自身の考えの根拠を問う発問や、問題場面を実際の自分に当てはめて考えてみることを促す発問、問題場面における道徳的価値の意味を考えさせる発問など発問を工夫することが大切です。 具体的な発問例 ○ここでは、何が問題になっているのでしょうか。 ○何と何で迷っているのでしようか。 ○なぜ、■■(道徳的諸価値)は、大切なのでしょうか。 ○どうすれば、■■(道徳的諸価値)が実現できると思いますか。 ○同じような場面に出会ったら、あなたならどのように行動しますか。 ○よりよい解決方法には、どのようなものが考えられるでしょうか。など 児童生徒が問題意識をもって学習に臨み、ねらいとする道徳的価値を追求し、多様な感じ方や考え方によって学ぶことができるようにするためには、指導方法の工夫も必要となってきます。 例えば、主題に対する児童生徒の興味や関心を高める導入の工夫、他者の考えと比べ自分の考えを深める展開の工夫、主題を自分との関わりで捉え自己を見つめ直し、発展させていくことへの希望がもてるような終末の工夫などがあります。 次回は、「道徳的行為に関する体験的な学習」について掲載します。 |