【新城市立東郷中学校】我ら東中生〜校歌がつなぐ変わらぬ思い〜

 先日、本校の卒業生で東京都にお住まいの方から、こんなメールをいただきました。「私は昭和39年3月の卒業生です。現在は東京都に住んでいます。中学生時代の頃がふと懐かしくよみがえり、東中のホームページにアクセスしてみました。…実は私「校歌」がうろ覚えで、どこかにサイトを設けていただき見られるとうれしいなと感じました。」
 本校は創立70年を過ぎ、その間に校舎が建て替えられ、運動場が拡張され、テニスコートや武道場が増設されるなど、昔の学校を知っている方からすれば、ずいぶん様変わりしています。しかし、昔も今も変わらないのが校歌です。年代の違う方々と、校歌という共通点でつながっているともいえます。しかし、何度も繰り返して歌っている生徒たちにとっては、行事や式のときに歌わなくてはならないものという認識になっている気がしました。歌声に力が感じられず、とても残念に思っていました。
 そんなとき、生徒会役員から「連合対抗校歌歌合戦をしよう」という提案がありました。校歌の歌声が小さいことを心配する生徒が、何とかしようと考えたものでした。審査基準は「どれだけ聴く人の心に響いたか」です。3年生が卒業したため、2年生が1年生をリードしながら、朝のST前の時間を使って練習に取り組みました。1週間という短い期間でしたが、毎朝1年生の教室に集まり、どのクラスからも元気な声が校舎中に響き渡りました。ただ、大きな声を張り上げるだけではなく、歌詞の意味を考え、歌声に思いを込めるようにと話す2年生の姿もありました。
 校歌歌合戦は、どの連合の歌声も以前とは比べものにならないほどの力を感じ、勝敗を決めるのにとても悩むほどでした。
 そして、修了式での校歌斉唱。「鐘は高鳴る この明日・・・」歌い出しから驚くほどの声量と迫力で、これほど力強い校歌は聞いたことがありませんでした。校歌は歌わなくてはならないものではなく、生徒にとって大切な学校のシンボルとなったと感じました。
 前述の方から、後日、改めてメールをいただきました。「ホームページに東郷中学校校歌を載せていただき、重ねてお礼申し上げます。この歌詞を拝見し、改めてすばらしいものと感心しつつ思わず声を出して歌い、中学時代を追憶いたしました。」このメールは生徒たちにも紹介され、校歌を大切に歌おうという思いをもったように感じました。
 6月に行われる学校公開日では、講演会の前に、体育館に集まっていただいた保護者や地域の方々とともに、生徒会が「みんなで校歌を歌おう」を計画しています。多くの方々に集まっていただき、それぞれの思い出とともに校歌を歌えることを楽しみにしています。

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