【豊田市立滝脇小学校】伝統の二畳ヶ滝クリーン活動

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 本校は、全校児童32名の小規模校である。52年の歴史を誇る愛鳥活動を軸として教育活動に取り組んでいる。鳥の名前や姿を覚え、毎朝の登校時には、「あ!メジロだ!」「田んぼにアオサギがいる!」などの子供たちの声が上がる。これも地元の豊かな自然があるからこそである。
 数十年前、この豊かな自然が脅かされる事態が起こった。それは、ごみの不法投棄による環境汚染である。その当時の児童が何とかしたいと思い、校区の「二畳ヶ滝クリーン活動」が始まった。この伝統は、脈々と受け継がれ、今に至っている。
 今年も5月に二畳ヶ滝クリーン活動を行った。学校から2kmほどの道中を歩いていくと、「ヤマガラだ!」「シジュウカラもいる!」など野鳥を見つけて、喜ぶ子供たちの声が聞こえた。豊かな自然が保たれている証拠である。二畳ヶ滝に着くと子供たちは、せっせと働き、地域の人たちが朝早くから刈ってくださった草や落ち葉を運んだ。作業が終わり、一息ついていると「きれいになったなあ」「気持ちいいね」などと言いながら、子供たちの笑顔が光っていた。
 ここ数年は、不法投棄のごみが減り、長くなった草の整備をすることが多くなってきた。これも38年間、地道に続けてきた活動の成果である。
 これからも、滝脇の豊かな自然を守るために地域住民の方たちと協力しながら、この活動を受け継いでいくと決意した一日となった。