【刈谷市立かりがね小学校】個人情報を守る〜おしえちゃだめなの?〜

 小学校低学年の子供たちにとって、パソコンやスマートフォンなどが、だんだん身近なものとなってきている。しかし、個人情報の扱いについて、よく理解しているとは言えない。
 そこで、子供たちにとって身近に起こり得るシチュエーションのアニメーション(『事例で学ぶNetモラル』より)を視聴させ、主人公の気持ちを話し合わせることで、個人情報の大切さや、むやみに自他の個人情報を教えないことを学ばせたいと考えた。資料となるアニメーションの主人公は、自宅にかかってきた電話で、警察を名乗る人に、事故にあった子の親に連絡を取るためにと、同じクラスの子の名前と電話番号を教えてしまう。そのことにより、同様の電話が仲のよい友達の家にかかってきたことが分かり、自分のせいではないかと心配になるという内容である。
 子供たちは、「警察」「困っている」ということばを聞いて、「自分だったら心配になって教えてしまうかもしれない」と、悪気がなく親切心で教えてしまった主人公の気持ちに共感する様子が見られた。しかし、そのことで、友達の家にあやしい電話がかかってきたことを知って、「警察じゃなかったんだ」「自分のせいかも」「教えなければよかった」など、後悔の意見が多く出た。
 そして、最後に、「知らない人から電話がかかってきたとき、気をつけること」を考えさせた。子供たちからは、「相手が分からないときは、名前や電話番号を教えない」「家の人に相談する」などの意見が出た。また、振り返りには、「名前や電話番号とかの個人情報は、自分だけではなくて他の人のものも大切にしなければいけないと思った」といった感想を発表する子もいて、個人情報に対する意識が高くなったと感じた。
 今後も、子供たちの成長段階や実態に合わせて、インターネットやSNSにおける、情報モラルを身に付けさせる授業を行っていきたい。また、電話がかかってきたときや、SNSを使うときに気をつけることを、各家庭で話し合ってもらう機会を設けていきたい。

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