【岡崎市立額田中学校】寮生活、最後の1日。

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 額田中学校には、「敬信寮」という寮があります。学区が広く、通学が困難な生徒がいるためです。全校生徒の約3分の1が「寮生(りょうせい)」としてこの「敬信寮」で寝食を共に生活をしています。
 寮生活では、テレビを見たりパソコンを使ったり友達と遊んだりする自由時間はありますが、一般的な中学生に比べると自由な時間は大きく制限されています。学習時間や就寝時間も決められており、携帯電話や音楽プレイヤー、ゲーム機器の持ち込みは禁止されています。そういったルールを守りながら、洗濯や掃除は自分たちで行い、協力して生活を送っています。3年間の寮生活で、他のどの中学生よりも自立した中学生として卒業していきます。
 3年間寮生活を送った生徒の言葉には重みがあります。寮生活最後の日、後輩がお別れ会を開きます。そこで卒業生が後輩に語った言葉を紹介します。
「3年間、つらいことや悲しいこと、苦しいこと、たくさんありました。でも、同級生が、かわいい後輩が、寮監さんが、寮母さんが、先生が、私を支えてくれました。初めは、寮生活が本当に嫌でした。でも、今は寮生でよかったと心から思えます。私たちはこれで寮を出ます。これから、みんながこの寮を更によい寮にしていってください。3年間、ありがとうございました!」
 先輩と後輩が抱き合う姿がとても印象的でした。目に熱いものがこみ上げてきました。