【半田市立板山小学校ならわ学園分校】「わくわくタイム」(自立活動)

 分校では、自立活動として、「わくわくタイム」という活動を行っている。分校に通う子供たちの多くは、人間関係の形成を苦手としている。そのような子供たちには、「他者の意図や感情の理解」「集団への参加の基礎」「コミュニケーション手段の選択と活用」「状況に応じたコミュニケーション」などの力を育むことが必要不可欠である。
 「わくわくタイム」は、いわゆる縦割り活動のクラブ活動であり、前・後期で、自分のやりたい活動を選んで行っている。今回はその中の一つ、「スポーツ」での出来事を紹介する。
 後期の「わくわくタイム」で行っている「スポーツ」では、卓球、バドミントン、フットベースなど、子供たちと考えた種目を行っている。先日は、「リレー」を行った。「リレー」は競争である。分校の子供たちは、勝ち負けにこだわり過ぎ、それが原因でトラブルに発展することも多い。そこで、目標タイムを設定し、そのタイムをクリアできるかどうかの「タイムチャレンジ」などみんなで協力する種目をまず取り入れた。
 そして、2チームに分かれて勝負するリレーを行った。リレーに参加した子供の中に、足は速いがついつい口からきつい言葉が出てしまうA児、運動は得意ではなく失敗すると動けなくなってしまうB児がいた。
 リレーがスタートすると、よい勝負となり、抜きつ抜かれつのレースが展開された。
 そして、レース終盤。B児にバトンが渡った瞬間、B児の手から、バトンがぽろりとこぼれ落ちた・・・。B児は、朝礼台の陰に隠れて動けなくなっていた。
 すると、いつもは人の失敗を強い口調で責めてしまうA児が、B児のそばに駆け寄った。そして、「気持ちを落ち着けるといいよ・・・」と優しく声をかけた。
 しばらくすると、B児は動き出し、みんなのところへ戻っていった。