【稲沢市立稲沢西中学校】豊かな心を育てる道徳を目指して

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 本校では、「あいさつ、時間、清掃、自分から」というスローガンのもと、これらのことが当たり前にできる豊かな心をもつ生徒の育成を目指して、日々教育活動に取り組んでいます。
 道徳の時間においては、「学びを主体的に捉えること」「どのように学びを深めるか」に焦点を当てて、話合いの仕方や自己肯定感を高める「振り返り」の活動に工夫を凝らしながら活動に取り組んでいます。
 一年生の事例を紹介します。相手のことを親身に考え、互いに高め合おうとする気持ちを育てるため、「友情と正義」という異なる価値について葛藤する内容を取り上げ、「ロレンゾの友達」という資料を使った道徳の授業を行いました。授業では、「気持ち柱」というシンキングツールを用いて、自分の立場を明らかにしながら、意見交流をしました。罪を犯したかもしれないロレンゾに対して、自分ならどのように振る舞うかという場面の話し合いでは、「ロレンゾを逃がす。大切な友達に会えなくなるのは嫌だし、友達が刑務所にいくのはかわいそうだから」という意見や、「ロレンゾに自首を勧めたい。友達だからこそ、悪いことは素直に認めてもらって悪いことをしない人間になってほしい。」という意見が出るなど、大変活発な意見交流ができました。その後に行った、授業の振り返りでは、「友達の気持ちを大事にすることが一番と考えていたけれど、今日の道徳で、これからは、友達のためを思って、時には注意することができるようにしたい」と発表する生徒も見られ、友情についての学びを深めることができました。
 道徳の時間を中心に、様々な工夫を行う中で、心を磨き、「あいさつ・時間・清掃」ができ、なおかつ、自分から行動できる西中生の育成をこれからも目指していきます。