【安城市立祥南小学校】児童会活動「ありがとうプロジェクト」

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 本校には、様々な家庭環境や国籍の子供たちが在籍しています。外国にルーツをもつ子は全体の20%以上で、ブラジル、フィリピン、中国、ペルーなどの子供たちが一緒に学校生活を送っています。そのため子供たちは、ことばや文化、衣食住の違いから、多様な価値観に触れながら生活しています。
 本校では「たのしい学校にするためのアンケート」を定期的に行っており、その中で「人に言われて一番うれしい言葉」を質問しました。回答の中で一番多かったのが「ありがとう」であり、その気持ちや言葉を広めたいと思った児童会の子供たちが「ありがとうプロジェクト」を始めました。
 各学年の昇降口に「ありがとうの花」と題した紙が置いてあり、子供たちはそこにありがとうを伝えたい友達や先生へ、その内容や思いを自由に書けるようにしてあります。「休み時間に○○さんが遊ぼうと誘ってくれたよ。ありがとう。△△より」や「困っているときに○○さんが声をかけてくれて、悩みを聞いてくれました。ありがとう。△△より」など個人から個人への思いが主でありますが、それを給食の時間の放送で発表し、全校でありがとうの気持ちを共有しています。ありがとうを伝えてもらった子は、その放送を少し照れながら聞いている様子が見られます。伝えた子も気持ちを伝えられたことを喜ぶとともに、「本当にうれしかったんだ。」とその時の気持ちを振り返ることができます。また、当事者でなくても「こんなすてきなことがあったんだね。じゃあ、自分も真似してやってみよう。」と相手が喜ぶことを見つけ、進んで行えるようになっています。「ありがとうの花」は「ありがとうの木」に貼り、昇降口に掲示して、どんどん木に花を咲かせていきます。
 全校児童が毎日通る場所で「ありがとう」の気持ちを目にし、共有することで、これからも温かな気持ちの広がる祥南小学校でありたいと考えています。