【稲沢市立稲沢東小学校】友達と互いに信頼し、人間関係を築く

 6年生の児童には、友達が困っているときに進んで手を差し伸べたり、手伝いを積極的に行ったりする子が多い。しかし、仲がよいあまり言葉遣いが乱れてしまい、相手の心を傷つけてしまう面も見られる。そこで、教材「メールの返信」を使って、相手の立場を考えた友達同士のよりよい関係について考えさせた。また、スマートフォンを持つ際のマナーやルールも考えることができ、情報モラル教育につながる道徳の授業を行った。
 まず、主人公が母親に「けじめも必要じゃないの」と、スマートフォンの使い方について言われたときの主人公の気持ちを考えた。そこで、けじめも必要だと感じている主人公の気持ちに気付くことができていた。次に、返信しなかったことで友達が怒っていることを聞いたときの主人公の気持ちを考え、「友達でもけじめは大事だと思う」「本当の親友なのかな」という意見が出された。文章だけでは相手に伝えたいことは十分に伝わっていないという、メールのデメリットについても考えることができた。最後に、理想の友達とは何かを話し合うことで、互いに気持ちよく付き合っていくことの大切さを感じ取り、友情を育んでいこうとする気持ちを高めることができた。