【豊川市立東部中学校】道徳研究授業(思いやりについて)

 10月19日木曜日、1年6組で道徳の研究授業を行いました。主題は「家族を想う 〜相手の立場に立って〜」です。資料は「祖母からの『ごめんね』」(出典:中学校道徳 自作資料集&指導案NO1 明治図書)を使用しました。ねらいは「祖母に対する『僕』の言動と祖母からのメッセージに込められた思いを考えることを通して、やさしさと思いやりの心をもって人と接しようとする道徳的実践意欲を高める」とした授業でした。
 本資料は、祖母から届いた年賀状に小さく書かれた「ごめんね」の文字を見て、「僕」が祖母と暮らした1か月間を思い起こし、その意味を考えるという内容です。本時では、やめようと思いながらも祖母に冷たい態度をとる『僕』の心情を深く掘り下げ、祖母からの年賀状に書かれた「ごめんね」という言葉に込められた思いを考えさせることにより、相手を思いやる言動の大切さを実感させたいと考えました。
 授業では「やめようと思いながらも、祖母に冷たい態度をとる『僕』をあなたはどう思いますか。」という発問に対して、「反抗期だから仕方がない」といった僕を擁護する立場、「どんな理由であれ、関係ない祖母に冷たい態度をとってはいけない」といった批判する立場での意見が活発に飛び交いました。20人近くの生徒が発言をし、『僕』に対する自分の考えを発表することができました。
 「『ごめんね』にこめられた思い」を問う発問では、最初は祖母が余計なおせっかいをしてしまった行為に対するものだとする意見が多数でした。しかし、教師が「おばあちゃんって、何か悪いことしたのかな」と生徒たちに問い返すと、「おばあちゃんのやさしさから出た言葉」「愛情そのもの」といった人間愛を表したものであると気づく生徒が多く出てきました。
 授業を通して、相手の立場を理解して、思いやりをもって接することの大切さを実感できた生徒が、たくさんいたと思います。

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