【田原市立田原東部小学校】 地域とのつながりを大切にした防災教育

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 本校では昨年から、地域の関係諸機関との連携を図りながら、防災教育の一つとして「防災キャンプ」に取り組んできました。事前学習として、市役所の防災対策課の方を招き、地震や津波について学びました。その中で、昔の地震で田原市が受けた、様々な被害の様子が示されました。また、大地震が起きたら、田原東部小学校区ではどこまで津波がやってきそうなのか、地震が起きたらどうしたらよいのか、どんな備えをしておくとよいのかなど、大切な話をしていただき、災害をより現実的に受けとめることができました。
 防災キャンプ当日は、地域で活躍している消防団の皆さんや市消防職員の方の指導のもと、初期消火や応急処置について学びました。二次災害である火災を最小限に抑えることやけがをした人への応急手当の大切さを学び、自分たちにもできることがあることを知り、積極的にかかわろうとする気持ちが育ちました。
 夜は、PTAの方のお手伝いで非常食をとったり、段ボールを使った避難スペースを作ったりしました。ふだん口にしない非常食に興味津々でした。床に段ボールを敷いただけの寝床で、なかなか眠りにつけない子供もいました。
 翌日は、地域の役員の方による、簡易トイレと簡易浄水器の体験活動があり、全員の子供たちが、簡易トイレに入ったり浄水装置を動かしたりして、非常設備の大切さを実感しました。
 わずかな時間ではありましたが、多くの方々の協力を得て、様々な体験をした子供たち。将来起こりうる災害に備え、自分たちのあるべき姿を考えることができたと思います。そして、地域で助け合いながら災害に立ち向かう姿勢が育っていくことを願っています。