【あま市立甚目寺小学校】スマイルツリー

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 児童会からの提案で、学校を笑顔でいっぱいにする取組を考えました。そこで、「笑顔の花を咲かせよう」プロジェクトとし、児童会の掲示板に笑顔の木「スマイルツリー」を作ることにしました。
 内容は、全校で、こんなことをやりたいと思う意見を各クラスでまとめ、花に見立てた用紙に書き、「スマイルツリー」に貼ることで、笑顔の花を咲かせることができるというものでした。
 活動を進める中で、「ちょこボラ(ちょこっとボランティア)」と「エコ」を組み合わせていきました。期間ごとにテーマを変え、テーマに沿ったエピソードを書いてもらい、それらを「スマイルツリー」に掲示しました。児童のよさを目にすることで、読む子も笑顔になれるものとなりました。
 また、一定期間同じテーマで行うことで、「人権」や「エコ」などのテーマについて、日常生活から意識する児童も増えました。今後も、笑顔の花咲く「スマイルツリー」を育てていきたいと思います。


【南知多町立師崎中学校】「地区合同防災訓練」を通して

 本校は、海に面し、海抜も高くないため、東南海地震への対応が喫緊の課題となっています。そこで、平成27年度より、防災教育に力を注いで取り組んでいます。「自助・共助・公助」の三つのテーマについて、各学年が段階的に学習しています。11月には、3区の地域の方々、町役場の行政の方々による「地区合同防災訓練」が、本校のグラウンドで行われました。中学校として三つのブースを受け持ち、1年生は、自分たちで作成した防災カルタを用いて自助についての説明をしました。2年生は、新聞紙スリッパや紙で作るカレー皿など、簡単に作れる防災用品について実演しながら説明しました。3年生は、巨大地震が起きたことを想定し、被災した町の復興案を堂々と発表しました。
 生徒からは、「自分たちが学習した内容が、少しでも地域の方の役に立ってもらいたい」「いつ起こるか分からない災害に備えてもらいたい」などの感想がありました。
 参加していただいた多くの方は、自分たちの地域や住民を災害から守ろうとする中学生の取組に大変感心していました。地域の方々からの温かい言葉を受け、生徒たちの心も更に成長した活動となりました。
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【豊田市立元城小学校】わたしとあなたを感じる心の教育

 本校では、「わたしとあなたを感じる元城っ子」を合い言葉に、心の教育を行っている。その取組は、「ステ木」を育てる活動を中心に行っている。自他のよさを認め合う「ステ木カード」を記入し、その記載された内容や行った児童の名前を、全校放送で紹介したり、玄関前へ掲示したりしている。これらの取組を通して、思いやりの心を育むことで、児童同士が主体的に関わり合い、互いに認め合い、共に成長していく学級・学年・学校づくりを進めている。
 また、教育活動全体を通して、道徳教育・人権教育の充実を図るとともに、命の大切さや自他を尊重する心の醸成を図っている。9月のオープンスクールでは、全学級一斉に道徳科の授業公開を行い、教職員、児童、保護者が命の大切さについて考える場を設定し、心の教育を行っている。
 学年の縦割り活動である「縦割り遊び」や「縦割り会食」など、異学年間の交流を積極的に取り入れることで、同学年では味わえない人とのふれあいを感じながら心を耕している。
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【あま市立美和中学校】心がぽかぽかする活動を通して

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 本校では、本年度、毎年行っている「福祉実践教室」の見直しを図りました。今までは、講師の方が提案される活動を受けるだけの受け身の活動になっていましたが、見直しのキーワードを「人と関わる」として、事前に担当者と講師の方との打合せを重ね内容を再考しました。クラス単位での受講から、小グループでの体験や、障がいをもつ方とのふれあいに活動へ見直したことで、障がいをもつ方の見方が「かわいそうな人」から、「僕たちと同じこともある(一人の)人間」へ変わったようです。
 また、年間2回ほど、「心ぽかぽかキャンペーン」と名づけた、ふだんの生活で心が温まるような体験をしたエピソードを、小さなカードに自由に書き込み、回収箱に投稿するという取組をしました。集めたエピソードは、模造紙に貼り、各学年の昇降口に掲示をしました。自分のことを認められたり、他人のことを認めたりすることで、学校全体であたたかい雰囲気を育てていくことができたと思います。

【安城市立桜井小学校】1年生「二わのことり」授業実践

 本校では、毎年6月・11月・2月の年に3回、大学から講師を招いて、授業研究会を行っています。授業研究会では、昨年度から道徳科の授業実践が増えてきています。
 2月に行われた授業実践の中から、1年生の「二わのことり」の授業実践を紹介します。本資料は、みそさざいが、やまがらから誕生日の招待を受けながら、他の小鳥たちとうぐいすの家へ行ってしまうが、ひとりぼっちのやまがらのことを思い、うぐいすの家を抜け出して、やまがらの家へ行くという内容です。
 児童に興味・関心をもたせるために、授業では、場面絵を提示してから資料を読みました。そして、みそさざいの気持ちを想像し、自分の考えを発表したり、友達の考えを聴き合ったりして、友達のためにできることについて考え、本時のめあてにせまりました。
 授業後の振り返りでは、「みそさざいが、やまがらのことを思って、やまがらの家へ飛んでいったところがよかった。みそさざいのように、友達の気持ちをもっと考えて、できることをやりたいと思った」という感想がいくつもあり、友達と仲よくし、助け合おうとする心情を育むことができました。

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【西尾市立西尾中学校】「ケータイ安全教室」でよりよいコミュニケーションを学ぶ

 6月12日、無料通信アプリ会社の方を講師に招いて、「ケータイ安全教室」を開催しました。生徒だけではなく、保護者の方々にも参加してもらいました。インターネット、SNSが広がる昨今、携帯電話がきっかけとなるトラブルが多発しています。画面上の文字によるメッセージのやりとりだけでは、相手の真意が伝わらず誤解が生まれてしまうことを、具体例を取り上げながら分かりやすく話をしていただきました。生徒たちは、誤解が生まれてしまったメッセージの例を読むと、自分の経験と照らし合わせて「自分もこんなメッセージを送ったことがある」とつぶやいていました。
 「ケータイ安全教室」を終えた生徒の感想には、次のように書かれていました。「『会話は、ドッジボールではなく、キャッチボール』という話が印象に残っています。メッセージは、一方的に送るだけではなく、相手に自分の伝えたいことが伝わってこそ意味があり、双方がそのことを分かっているから良好な人間関係が作れるのだと改めて分かりました。自分本位にならず、常に相手のことを考えながらコミュニケーションを図れる人になりたいです」
 生徒たちは、SNSに潜む危険性、相手の気持ちを考えることの大切さなどを学ぶことができました。

【常滑市立鬼崎北小学校】 道徳科の授業実践

 本校では、「自分の考えをもち、話し合う道徳科の授業づくり」をテーマに道徳科の授業に取り組みました。次の三つの授業実践を紹介します。
 6年の「お母さん お願いね」では、価値の方向付けの段階で事前にとったアンケートを提示した。グラフを視覚的に見せることで分布がよく分かり、授業への興味付けに役立った。自分たちのことなので、自然な意見をたくさん引き出すことができた。自分のことなのに家族に頼っていることに気付かせることができた。
 5年の「かれてしまった ヒマワリ」では、主人公の役割に対する思いを考えさせるときに、何パーセントくらいの気持ちかを「円メーター」に表した。「円メーター」は、操作によってすぐ動かすことができるように工夫してあるので、主人公が役割をもらった直後としばらくたった後での気持ちの変化を、視覚的にも実感させることができた。
 2年の「さるへいと立てふだ」では、主人公の心境の変化について考えさせるときに、黒板に主人公の表情をかかせた。子供たちにかかせたことで、参加意欲が上がり、そのときの主人公の気持ちをしっかり考えようとする姿が見られた。また、表情を絵に表すことで、そのときの心境の変化をとらえやすくすることに役立った。
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【豊橋市立前芝小学校】命を大切に〜学校公開日の授業より〜

 本校では、「豊橋・学校いのちの日」を受けて、学校公開日に全学級で道徳科の授業を行いました。
 1年生は「ハムスターの赤ちゃん」、2年生は「だっこしながら」、3年生は「六さいのおよめさん」、4年生は「わたしのいのち」、5年生は「電池が切れるまで」、6年生は「その思いを受けついで」の教材をもとに授業を展開しました。
 6年生の授業では、「命」という言葉から、どんなことが思い浮かぶかを考えた上で、主人公の思いについて考えました。病気のおじいちゃんに、毎日、会いに行く主人公と、誕生日祝いののし袋に書かれたおじいちゃんの文字を見た主人公について、「元気なぼくのことを見て、少しでも元気になってほしい」「1か月後の僕の誕生日のことまで気にしてくれていたなんて」と、主人公に共感する意見がたくさん出ました。
 振り返りでは、自分の命について考え、「命を亡くしたとき、自分だけでなく家族も悲しいという、あたり前のことが改めて分かった」というように、自分の命や家族への思いをもつことができました。どの学級でも、自分の命について考える場をもつことができる時間となりました。
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【田原市立田原中学校】スマートフォン・携帯電話と正しくつき合うために

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 12月10日、本校1年生を対象に、田原市の人権擁護委員会の方々と携帯電話会社の方を迎え、人権と情報モラルについて話をしていただきました。
 近年の情報化の進展により、スマートフォン・携帯電話の利用が急増し、大人はもちろん、中学生でも気軽に使うようになりました。ところが、中学生は、それを正しく安全に利用するための知識が不足していることもあり、オンライン上でのいじめや誹謗、中傷といったトラブルが頻繁に起こるようになりました。そこで、今回、スマートフォン・携帯電話の正しい利用方法を学び、そのようなトラブルを防ぐことを目的に話を聞きました。
 人権擁護委員会の方々からは、「一人一人に人権があること、困ったことがあったら相談してほしいこと」などの話がありました。
 携帯会社の方からは、生徒たちがよく利用するSNSウェブサービスの正しい使い方について、画像を見ながら教えていただきました。生徒たちは、自分が何げなく載せた写真や情報が拡散すると、将来まで影響があることを知り、驚いていました。そして、今後は、「責任をもって書き込む」「送信する前に見直す」など、スマートフォン・携帯電話と正しくつき合っていきたいと考えることができていました。

【豊橋市立豊岡中学校】安心・安全!わたしたちと情報メディア

 本校では、情報モラル教育の一環として、道徳科や学活で情報モラルについて学習を進めています。
 1年生では、「メディアの危険を回避しよう!」をテーマに、道徳科の授業で「情報モラル」について取り組みました。1年生の生徒は、約7割が携帯電話やスマートフォンを所持しており、その多くが1日2〜4時間以上使用しています。また、約9割の生徒が携帯端末は便利であり、生活に必要と考えています。身近で問題になっている実際のトラブルや事件について深く考える場を設定し、生徒に実際に行動に移す姿勢を身につけさせたいと考えました。
 前時までに、「情報メディアに関するトラブル」について実際の事例を調べました。そして、班ごとでどこがいけなかったか、今後、同じような場面に出会ったときどう対処するかの意見を出し合ったうえで班ごとに発表をしました。以下は、生徒の感想です。
 ふだん何げなく利用しているスマートフォンやパソコンのトラブルなどが、こんなにもたくさんあることに驚きました。どのトラブルも自分一人で解決することが難しいなと思いました。特に、よく知らないサイトへのログインや迷惑メールからサイトにつながることからウィルス感染することが印象に残りました。私もスマートフォンを持つときには、サイトを閲覧したりアプリをインストールしたりするときには、親に相談することが大切だと感じました。

【岡崎市立豊富小学校】スマホ安全教室

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 本校では、ここ数年、高学年とその保護者を対象に「スマホ安全教室」を行っている。子供たちの何げない会話の中から、スマートフォンやタブレット端末を利用して、SNSでのやり取りや動画の視聴をしていることを感じる場面も多く、インターネットが、子供たちに浸透していることが感じられる。しかし、多くの子供たちは、目先の面白さのみが優先され、便利さの裏にある様々な危険について漠然と理解していても「自分は大丈夫」と人ごとと思っていると考えられる。そこで、スマートフォンやタブレット端末を利用したSNS上でのやり取りの注意や動画の視聴について、警察署の方を講師に招いたり、情報モラルの授業をしたりすることで、正しい情報リテラシーについて学んでほしいと考えた。
 実践では、講師の話の中に、SNS上の「なんで来るの」という書き込みについて、送信者は、交通手段を聞いているのにもかかわらず、受信者は来てほしくないように伝わってしまうという事例を紹介した。子供たちは、「ああ、そういうことか」と顔が見えないやり取りの難しさを理解した様子だった。また、動画や写真の投稿により、写っている物から住んでいるところが分かってしまう危険性についても話があった。動画共有サービスなどの動画投稿サイトを頻繁に見ている子供は、驚いた様子だった。
 子供たちは、この「スマホ安全教室」を機会に、ささいなことからトラブルが起きることが理解できた。今まで、漠然とスマートフォンや動画視聴が危険だと思っていた子供たちは、具体的な事例を知ることで、その危険が身近で起こり得ることだと実感できた。今後も、保護者との連携も視野に入れた情報モラル教育が必要である。

【豊橋市立磯辺小学校】スマホ・ケータイ安全教室

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 近年、携帯電話やオンラインゲームの使用が低年齢化し、不適切な利用や危険性への認識不足によって、小学生がトラブルに巻き込まれたというニュースをよく目にします。
 本校では、情報モラル学習として携帯会社の方を講師に招き、5・6年を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行い、携帯電話やオンラインゲームを通して、子供たちがインターネットのトラブルに巻き込まれた複数の事例を、アニメーションの動画で紹介していただきました。ワンクリック詐欺や書き込みによる友人とのトラブル、ゲームの課金による金銭トラブル、写真等に含まれる個人情報による犯罪など、身近な内容のため、どの子も真剣に話を聞いていました。子供たちにとって携帯電話を持つ上での責任や、自分の身は自分で守ることの大切さを考えるよい機会になりました。 

【西尾市立八ツ面小学校】人権週間読み聞かせ

 本校では、11月の人権週間に、図書ボランティアによる絵本の読み聞かせを行っています。毎年、人権にかかわる本を、低学年向けと高学年向けの2冊選んでいただき、スクリーンやペープサートを使いながら、とても分かりやすく、子供たちに直接話しかけるように読んでいただいています。
 今年は、低学年向けには、自分の大きな足に悩みながら、そのよさに気づいていく「ワニくんのおおきなあし」、高学年向けには、顔のコブが原因でいじめにあっていた子が、家族の配慮や友達の協力で勇気をもって自分の夢をかなえる話「てるちゃんのかお」でした。
 子供たちは、図書ボランティアさんの質問や呼びかけに応えたり、映像を真剣に見つめたりしながら、人権について考えることができました。
 その後、教室に戻って、感想やお礼の作文を書きました。低学年の子は、「ワニくんの足がやくにたってよかったね」「わたしもいやなところがあるけれど、よいところもあることが分かってうれしかったです」と自己肯定感の高まりが感じられる感想がありました。高学年では、「いじめはいけないけれど、それ以上に、仲間が理解や協力してあげれば、その子は自信をもって生きていくことができると分かったので、ぼくもそうしていきたい」などの、今後の自分の生き方に触れる感想も寄せられました。
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【小牧市立陶小学校】「音読」でつながる温かい心

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 本校では、毎週水曜日の朝、1〜3年生を対象とした「読み聞かせ」が行われています。「読み聞かせ」をするのは、PTAのお母さん方や地域のボランティアの方々です。学年や季節、興味に応じた絵本を選んでくださるので、子供たちは、毎週この時間を心待ちにしています。ときには、大型絵本や紙芝居を読んでくださることもあります。読み聞かせが始まると、教室はシーンとして、子供たちは、絵本の世界へと吸い込まれていきます。
 子供たちが楽しみにしているのは、絵本の「内容」だけではありません。大人による「読み聞かせ」は、子供たちにとって、まさに「音読」の手本でもあり、「音読」を学ぶ機会にもなっています。登場人物になり切った台詞、自分がその場にいるような情景や状況、心に迫ってくるような緊迫感、思わず笑ってしまうような関西弁、ときには聴き手に話しかけてくるような問いかけなど、様々な表現を学んでいるようです。
 聞いて学んだ「読み方」は、子供たちの「音読」として表現され、受け継がれていきます。3年生の国語「ちいちゃんのかげおくり」では力をふりしぼってかげおくりをするちいちゃん、「モチモチの木」ではじさまのために体を丸めてふっとばして走る豆太など、登場人物になり切ってお話の世界に浸り、心豊かに音読する子供の姿がありました。
 また、読書週間には、子供どうしの「読み聞かせ」があります。高学年の児童が同じグループの低学年のために、喜んでくれそうな本を選び、練習を繰り返します。音読の仕方はもちろん、本の見せ方やページのめくり方までも工夫した「読み聞かせ」で、教室は温かい空気に包まれていました。
 子供の心を穏やかにし、自然と表情を和らげる「読み聞かせ」。これからも、「読み聞かせ」や「音読」を通して、豊かな表現力だけでなく、「温かい心」が人から人へ受け継がれていくことでしょう。

【稲沢市立大里中学校】生き方講演会「いのちの授業〜いのちのバトンタッチ〜」

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 10月28日に行った学校公開日で、全校生徒と保護者を対象に、「いのちの大切さに改めて気付き、いのちの輝き、家族の絆、生きる幸せについて真剣に考え、夢や目標をもって生きようとする気持ちを高める」ことをねらいとして、「生き方講演会」を行いました。講師は、NPO法人いのちをバトンタッチする会の代表・鈴木中人さんで、「いのちを見つめる意味」「いのちの授業」についての話をしていただきました。
 講演の中で、いのちとは、限りがある「身体のいのち」と、無限のつながりがある「心のいのち」があり、人は生を終えるとき、身体のいのちは尽きてしまうが、心のいのちは家族や身近な人たちの想いとともに、無限のつながりの中で生き続ける、という話をしていただきました。いのちを大切にするとは、「身体のいのち」については健康を保つこと、「心のいのち」については想いを抱き行動することであり、自分と仲間のいのちを大切にすることであると、優しくも力強く語っていただきました。娘を亡くした父親の思いがこもった、「子供は、どんなことがあっても、お父さんお母さんより、絶対早く死んではいけないよ」という言葉を聞き、感銘を受ける生徒や保護者が多くいました。

【春日井市立高蔵寺中学校】「感謝の気持ちを伝えよう」生徒会3年生応援運動

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 3年生が将来に向けて重要な、大きな選択をしようとしている2学期の終わりに、生徒会の呼びかけで、「3年生応援運動」が実施されます。今まで部活動や学校行事でたくさん助けてもらった3年生に対して、1・2年生全員が感謝の気持ちや応援のメッセージを小さな用紙に書き、それらを一つにまとめて大きな作品にします。今年度は、学校生活で常に広い心で1・2年生を包み込んでくれた3年生の姿を思い浮かべたキャラクターの作品を作り上げ、昇降口に掲示をし、3年生へのエールとともに感謝の気持ちを伝えました。
 メッセージを作成する1・2年生は、「3年生に気持ちが届くとよいなあ」「お世話になった先輩にしっかり感謝の気持ちを伝えたい」と思いを込めています。完成した作品を見た3年生は作品の出来栄えに感嘆の声を上げるとともに、それぞれのメッセージを読みながら、「受験に向けてもうひと踏ん張りがんばろう」「卒業した後もがんばれそうだ」と力をもらっている様子が見られました。
 この応援活動を通して、「感謝する心」「支え合う心」が確実に育ち、気持ちを相手にしっかり伝えよう、つらいときでも誰かが応援してくれる、そして自分たちの学校をみんなでよりよくしていこう、という気持ちが芽生え、中学生らしい「こころ」が育まれています。

【豊橋市立高師小学校】4年生の実践〜気持ちを通じ合わせよう〜

 仲間が困っているときや、悲しんでいるときにはかけより、声をかける子供たち。けがをした友達がいたときには、誰からともなく松葉づえを渡してあげたり、荷物を持ってあげたりしていた。学校で助け合うことはよく経験している一方で、私生活の様子を尋ねると、他人の目を意識したり、羞恥心を抱いたりして、自ら親切な行動がとれないことがあると話していた。親切な行為や思いやりの気持ちは大切であると分かっていても、知らない人が相手では実践できないでいる。そんな自らの心の弱さに負けず、場面に応じた思いやりをもって行動してほしいと考え、授業実践を行った。
 まず、「心の信号機」という資料を用いて授業を行った。そこでは、相手が知らない人でも、他人の目や恥ずかしさに負けずに自分のできることを考え、進んで行動しようという思いを高めることができた。
 しかし、次時の「温かい言葉」という資料を用いた授業では、前時で学んだ価値を打ち砕くこととなる。ギプスをはめた男の子に手を貸そうか迷う「ぼく」の前で、青年が声をかけるが、男の子は「やめろ!」拒絶する。その後の青年の「ごめんよ。がんばれ」と男の子の「ありがとう」という言葉のやり取りから「ぼく」は心を動かされる話である。これらの資料を1対に展開していくことで、子供たちの心はゆさぶられ、単に自分の思いで行動するのではなく、相手の状況に応じ、相手の思いを大切にした思いやりの在り方に気づくことができた。
 子供たちは、これまでよりも深い思いやりについてふれ、他人に対しての親切や思いやりを実践していこうという意識を高めることができた。

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【新城市立千郷中学校】「THEタッチ」で小学生と交流する活動

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 本校では、平成27年度末からボランティア活動に積極的に取り組んでいる。「千郷の小さなボランティア」から「Chisaボラ」と名付けられ、今日までその伝統は続いている。
 その中で、年2回「THEタッチ」という活動がある。この活動は、「小学校と連携してできることをしたい」という生徒会の思いから生まれた活動である。千郷中生は、学校教育目標「自ら動く生徒」の通り、地域の方にも進んであいさつする生徒が多い。地域からは「気持ちのよいあいさつで元気が出る」とお礼の電話をいただくこともある。そんな中、「小学生を元気にしよう」と、登校する小学生にあいさつをする活動が提案された。「小学生にとって中学生は少し怖いから、あいさつ以外にも安心できることを」という意見から、登校する小学生とタッチをしながらあいさつをする「THEタッチ」が始まった。現在では、多くの生徒が積極的にボランティアに参加している。
 登校する小学生の目線でそっと手を出し、「おはよう」と優しく声をかける中学生に、小学生も自然と手を合わせ「おはよう」と答える様子は、とてもほほ笑ましいものとなった。
 生徒からは、「小学生と関わることで、お手本としてこれからも大きな声であいさつをしようと思いました」「笑顔であいさつを返されるのは気持ちよいので、笑顔であいさつができる人が増えてほしい」などの声が上がった。この「THEタッチ」に限らず、多くの生徒がボランティアに参加し、積極性が高まってきた。授業や学校行事においても、受け身ではなく、主体的に取り組む生徒が多くなってきている。

【新城市立鳳来寺小学校】地域の宝を探そう〜ふるさとを歩く会〜

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 本校は、平成28年度に4つの小学校が統合しました。広くなった学区には様々な自然や歴史、野生生物などたくさんのふるさとの宝があります。これらのふるさとの宝を、小学校6年間で感じられるように、毎年、少しずつ学区を回る「ふるさとを歩く会」を行っています。
 本年度は、5月9日に、鳳来寺山の参道と石段を回るコースで開催しました。「なかよし班(異学年児童による縦割り班)」ごとに、門谷バス停前の駐車場からスタートして、子、丑、寅、卯・・・とある二支の石像を探しながら歩きました。石段は、全部で1425段。本堂を目指して上りました。途中には、5年生の考えたクイズが8問あり、みんなで相談しながら問題を解くのも楽しそうでした。6年生は、句碑を探しながら歩いていました。だんだん石段を登るのもきつくなってきましたが、疲れた子の水筒を持ってあげたり、励ましたりしながら、みんなで協力して登ることができました。本堂の前でお弁当を食べ、鳳来山東照宮も見学し、ふるさとの宝を見つけることができました。保護者の方も20名近く参加していただき、楽しく一緒に歩いてくださいました。
 この活動を通して、児童たちがなかよし班のつながりを意識するとともに、地域のことを深く理解したり、地域を誇りに思う気持ちを育てたりすることにつながっていると思います。これからも、いろいろなふるさとの宝を探す「ふるさとを歩く会」を継続していきたいです。

【高浜市立高浜中学校】1年道徳科の授業実践「ひまわり」

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 本校の研究主題は、「主体的に高め合う生徒の育成〜心うごかす授業づくりを通して〜」です。道徳科の授業では、生徒が意欲的・主体的に授業に参加できる様子が見られる授業、話合いや関わり合いを通して考えが深まる授業を目指しています。
 1年生では、東日本大震災で被災した経験を語りべとして伝える佐々木清和さんの実話を資料化した「ひまわり」を題材にして、生命の尊さと自他の命を大切にすることについて考えました。
 この授業では、まず、生徒の多様な感じ方や考え方を引き出すために、資料を読んで「分かる(共感)」「すごい(尊敬)」「なぜ(疑問)」と感じた部分について発表し合いました。生徒が活発に自分の考えを伝え合う中で、「辛い経験を話すのは嫌なのではないのか」という意見が出ました。そこで、「なぜ、佐々木さんは震災の語りべを続けるのか」を学級全員で考えました。震災後に作られた「いのちの歌」が教室内にBGMとして流れる中、ある生徒は、「自分の家族が生きていたことを多くの人に伝え、家族の分まで今ある命を大切にしようと思っているから」と道徳ノートに書きました。この授業で、多くの生徒は「なぜ命は大切なのか」を深く考えられるきっかけを得たと思います。
 今後も、生徒の多様な感じ方や考え方を大切にし、お互いの思いや考えを伝え合う中で、生き方や心の在り方について深く考えられる道徳科の授業実践を積み重ねたいです。